2025年高校野球の主な公式戦が終了した。今年も様々なトピックスで熱く盛り上がった高校野球界の1年を、都道府県別に振り返…
2025年高校野球の主な公式戦が終了した。今年も様々なトピックスで熱く盛り上がった高校野球界の1年を、都道府県別に振り返ってみたい。
三重県では津田学園の活躍がめざましかった。春季大会で連覇を達成し、夏も制して6年ぶりの甲子園出場も果たした。秋は準優勝と、公式戦では常に上位に食い込んだ。
夏までのチームでは、桑山 晄太朗投手(3年)が絶対的左腕として君臨し、勝利に導いていった。最速は149キロを誇り、夏の三重大会では5試合31.2回を投げ35奪三振。準決勝、決勝と2試合連続完投勝利を挙げ、決勝は完封した。甲子園では、広陵(広島)の出場辞退などにより、初の3回戦進出。横浜(神奈川)に敗れてベスト8入りはならなかったが、桑山は大会屈指の左腕ぶりをアピールできた。大学進学をへて、プロを目指すことになる。
春季東海大会決勝は、三重大会決勝と同じく三重と津田学園の対戦となり、27年ぶりの三重県対決となった。試合は三重が津田学園を破って、11年ぶり7回目の優勝を果たすなど、東海地区でも強さを誇った。結局、この2チームは春と秋の決勝および春季東海大会の決勝で対戦。トータルでは三重が2勝1敗で勝ち越した。
そのほか、久居農林が春夏秋すべてでベスト8入りを果たし、安定した実力を見せた。秋は「スーパーサイエンスハイスクール」指定校の進学校、四日市が4強入り。1955年夏の甲子園で優勝した古豪が復活をアピールした。3位決定戦では津商に敗れ東海大会出場はならなかったが、来年春のセンバツ21世紀枠推薦校となり、1967年夏以来、59年ぶりの甲子園出場へ望みをつないでいる。