チェイビスの豪快なアーチは話題を呼んだ(C)産経新聞社 日本野球機構(NPB)は12月2日、各球団が来季も契約を結ぶ権利…

チェイビスの豪快なアーチは話題を呼んだ(C)産経新聞社

 日本野球機構(NPB)は12月2日、各球団が来季も契約を結ぶ権利を持つ保留選手名簿と自由契約選手を公示。

 中日ではシーズン途中から加わった内野手のマイケル・チェイビス、投手のジュニオル・マルテが自由契約となった。

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 チェイビスは強打の内野手として打力が期待され7月に入団。

 デビュー戦となる7月31日の巨人戦(バンテリン)でいきなり来日1号となる豪快なアーチをかけると、大きな注目を集めたのは8月13日に行われた巨人戦(東京ドーム)の打撃にもあった。

 3-3で迎えた6回先頭の打席に入ったチェイビスは2ストライクから相手2番手、菊地大稀の140キロ、内角低めフォークを一閃。

 打った瞬間にそれとわかる豪快弾を左翼席にぶちこみ、三塁を守るリチャードも呆然と打球の行方を見守るしかなかった。

 左翼席に陣取るドラゴンズファンの心を一気につかむと、慣れない異国の地での野球にも笑顔を絶やさず、常にポジティブに向き合ってきた。

 10月4日に行われたファーム日本選手権(宮崎)でも「4番・一塁」で先発出場。4打点の活躍とチームのファーム日本一をしっかりと支えた。

 日本を離れる際には自身のSNSで「今年の挑戦に関わってくれたすべての人に感謝します」と感謝の気持ちも伝えていた。38試合に出場、5本塁打、8打点、打率.171。

 チェイビス自由契約の一報にはファンの間からも「もう1年見たかったな」「シーズン途中の加入で対応が難しかった」「チェイビスは惜しい気がする」など、惜しむ声も続々と出ている。

 はつらつとした笑顔で球団の垣根を越えて多くのファンを獲得したチェイビス。今後の去就も注目を集めていきそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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