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 オクラホマシティ・サンダーのシェイ・ギルジャス・アレクサンダー(以降SGA)は、12月1日(現地時間11月30日、日付は以下同)に行われたポートランド・トレイルブレイザーズ戦で、26得点4リバウンド5アシストを残して12連勝へ導いた。

 昨シーズンの覇者サンダーは無類の強さを見せていて、今シーズン21試合を終えてリーグベストの20勝1敗(勝率95.2パーセント)を誇っている。

 そのチームでトップスコアラーを務める27歳のガードは、2024年11月2日のブレイザーズ戦から続くレギュラーシーズン連続20得点超え試合数を93へ伸ばしたことで、1963年2月27日から1964年3月19日にウィルト・チェンバレン(元サンフランシスコ・ウォリアーズほか)が残した92試合を抜き、NBA歴代単独2位へ浮上。


 ドライブにジャンパー、3ポイントシュート、フリースローと多彩な得点パターンを持つSGAは、1960年代に216センチの巨人チェンバレンが残した偉大な記録を超えた。歴代1位はそのチェンバレンが保持する126試合で、こちらは1961年10月20日から1963年1月20日にかけて達成している。

 SGAが歴代1位へ躍り出るためには、まだまだ連続20得点以上を続けていかなければならない。それでも、少なくともガードの選手ではNBA歴代最長で、4位にいるオスカー・ロバートソン(元シンシナティ・ロイヤルズほか/79試合)も1963年から1964年に樹立した記録だったのだから、超人的と言っていいだろう。

 今シーズンのSGAは、ここまで21試合にフル出場してリーグ2位の平均32.5得点に4.8リバウンド6.6アシスト1.5スティールを記録。フィールドゴール成功率54.5パーセント、3ポイント成功率41.1パーセント(平均2.1本成功)、フリースロー成功率88.7パーセントとショット全般で高確率を誇っている。

 しかも平均出場時間は33.5分でリーグ30位以内には入っておらず、第4クォーターに出場したのは10試合のみ。それでいて、このクォーターにおける平均9.3得点はリーグ3位を記録。そして、試合時間残り5分で5点差以内を指すクラッチ・シチュエーションでは9試合へ出場してリーグベストの平均8.9得点と、勝負所にもめっぽう強い。

 今後SGAがどこまで連続20得点以上の記録を伸ばすことができるかは気になるところ。サンダーの次戦は3日のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦となる。

 NBAのレギュラーシーズンにおける連続20得点超えの試合数トップ5は下記のとおり。現役ではヒューストン・ロケッツのケビン・デュラントがサンダー時代に72試合連続で20得点以上を奪っていた。

※以降チーム名は略称、データは日本時間12月1日終了時点

■レギュラーシーズンの連続20得点超え試合数歴代トップ5


1位 ウィルト・チェンバレン(元ウォリアーズほか):126試合

2位 シェイ・ギルジャス・アレクサンダー(サンダー):93試合

3位 ウィルト・チェンバレン(元ウォリアーズほか):92試合

4位 オスカー・ロバートソン(元ロイヤルズほか):79試合

5位 ケビン・デュラント(現ロケッツ):72試合

ー位 マイケル・ジョーダン(元ブルズほか):72試合

【動画】昨シーズンにMVPを受賞したSGAの好プレー集!