サッカー明治安田J2リーグのロアッソ熊本は11月29日、ホームのえがお健康スタジアム(熊本市東区)で、今季最終戦にのぞ…

 サッカー明治安田J2リーグのロアッソ熊本は11月29日、ホームのえがお健康スタジアム(熊本市東区)で、今季最終戦にのぞみ、ヴァンフォーレ甲府と0―0で引き分けた。試合前は20チーム中17位だったが、この日勝利したカターレ富山に抜かれて今季18位が確定し、J3への降格(下位3チーム)が決まった。運営会社のアスリートクラブ熊本は試合終了後、大木武監督(64)の今季限りでの退任を発表した。

 29日の甲府戦は、勝てばJ2残留が決まるとあって、スタジアムには約6800人のサポーターが詰めかけた。ロアッソは再三好機を作ったが、相手守備に阻まれ、最後までゴールを奪えなかった。

 今季の最終成績は、38戦中9勝19敗10分けで、勝ち点37、得失点差マイナス16。富山は29日に4―1で勝利した結果、勝ち点37、得失点差マイナス15とし、ロアッソを抜いて残留圏17位に入った。

 ロアッソのJ3降格は2018年以来。29日の試合後、アスリートクラブ熊本の藤本靖博社長や岩下航主将らが応援に感謝し、降格について頭を下げた。スタンドのサポーターからは厳しい声も上がったが、「1年でJ2に戻って」「これからも応援する」などの励ましもあった。

 大木氏はJ3だった20年シーズンに監督に就任。21年にJ3で優勝してJ2への昇格を果たした。退任を受け、「熊本で過ごした時間は、私にとって大変貴重でかけがえのない経験となりました」とのコメントを公表した。(林国広)