サッカーJ1アルビレックス新潟(20位)は30日、デンカビッグスワンスタジアム(新潟市中央区)で柏レイソル(2位)とホ…

 サッカーJ1アルビレックス新潟(20位)は30日、デンカビッグスワンスタジアム(新潟市中央区)で柏レイソル(2位)とホーム最終戦を戦い、1―3で敗れた。通算成績は4勝22敗11分となり、1試合を残して今季の最下位が確定した。すでに来季のJ2降格が決まったチームを支えようと、スタジアムに駆けつけた2万5千人のサポーターの思いに勝利で応えることはできなかった。

 J1優勝を争うチームと、J2降格が決まったチームの勢いの差が出た試合だった。前節(8日)のアウェーの湘南ベルマーレ戦で5失点し(2―5で敗戦)、守備のほころびを露呈したアルビ。ホーム最終戦も、序盤からフォワード(FW)の細谷真大(まお)を軸にゴールに迫る柏の攻撃に押し込まれる展開が続いた。

 前半20分、ゴール前でボールをつながれ、最後は細谷に右足で先制点を決められると、前半終了間際にも細谷に2点目を許してしまう。後半も柏の分厚い攻撃に守備陣が押しこまれ、10分には細谷に3点目を決められた。

 後半は、FWブーダやディフェンダー(DF)堀米悠斗らを投入し、攻守の切り替えが良くなったものの、途中出場のミッドフィールダー(MF)笠井佳祐のゴールで1点を返すのがやっとだった。

 試合後、スタジアムでセレモニーがあり、今季限りで退団が決まった選手らがサポーターに向けてあいさつした。主将としてチームを引っ張ったベテランの堀米は、「こういう(J2降格)結果になってしまい、申し訳ありません。サポーターの皆さんにはずっと支えられてきました。あと1試合、最後までアルビの選手として戦い続けます」と涙をこらえながら語った。

 アルビは12月6日にアウェーでFC東京との今季最終戦を戦う。(井上潜)