聴覚障害者の国際スポーツ大会・第25回夏季デフリンピック東京大会(朝日新聞社など協賛)の女子テニス競技で、金と銅のメダ…

 聴覚障害者の国際スポーツ大会・第25回夏季デフリンピック東京大会(朝日新聞社など協賛)の女子テニス競技で、金と銅のメダルを獲得した菰方里菜(こもかたりな)選手(23)が記者会見し、「特別な大会でメダルがとれて、ほっとした」と笑顔を見せた。

 デフリンピックは今大会が初出場。鈴木梨子選手(NTT都市開発)とペアを組んだダブルスで優勝し、シングルスで3位になった。混合ダブルスでは8強入りを果たした。

 所属する島津製作所(京都市中京区)で11月28日にあった会見で、菰方選手は、試合を通じて、この大会にかける他の選手たちの強い思いを感じたといい、「友人や多くの応援を受け、感謝の気持ちでいっぱい」と振り返った。さらに「実際にプレーを見てもらうことで、競技の魅力を知ってもらえた。障害がある人もスポーツに参加できる、と伝えていきたい」と語った。

 菰方選手は三重県出身。同志社大学を経て、今春に島津製作所に入社し、同社のチームでプレーしている。(八百板一平)