11月30日、J1リーグの第37節が行われ、浦和レッズは1−0でファジアーノ岡山を下した。唯一のゴールを決めたのは、元…

 11月30日、J1リーグの第37節が行われ、浦和レッズは1−0でファジアーノ岡山を下した。唯一のゴールを決めたのは、元日本代表MF中島翔哉の絶妙なスルーパスに抜け出した現役大学生の肥田野蓮治だった。

 岡山の本拠地JFE晴れの国スタジアムで開催された試合は岡山ペースで進んだが、前半はスコアが動かず。後半に入って浦和が徐々にチャンスを作り始め、後半20分に決勝ゴールを導き出す中島が交代でピッチに入った。

 均衡が破れたのは中島がピッチに立ってから7分後のことだった。高く舞い上がったクリアボールに対して中島が素早く反応し、センターライン付近の落下点に入って右足インステップでボールをピタリとコントロール。相手2人に挟まれたが、巧みなドリブルで一気に剥がす。ルックアップして状況を確認すると、右サイドから最終ラインの裏を狙う肥田野へ絶妙のスルーパスを通した。

 ペナルティアーク内で中島のパスに追いついた肥田野はGKと1対1。プレッシャーを感じてもおかしくない場面だったが、桐蔭横浜大在学中の特別指定選手として初出場した21歳のFWはまったく慌てることなく左足でワンタッチシュート。GKスベンド・ブローダーセンの脇を抜いて初ゴールを決めてみせた。

■「中島翔哉は凄い 来年も残ってほしい…」

 元日本代表10番のスルーパスからの現役大学生のデビュー戦ゴールに対して、SNS上には「現役大学生初試合でこの落ち着きは凄い」「浦和の希望です彼は」と肥田野を称える声に続いて、「肥田野君の落ち着きぶりも凄いけど、その前の中島翔哉のスルーパスが絶品すぎた」「肥田野は言うまでもないが、中島翔哉のトラップからのスルーパス凄すぎるよ」「トラップ、2人を交わすドリブル、ギリギリビタビタのスルーパス。どれを取ってもサッカー小僧のスーパーなプレー」「やはり凄いよ 中島翔哉は凄い 来年も残ってほしい…」と中島のプレーに脱帽する声が寄せられた。

 現在31歳の中島は、今季のリーグ戦で16試合に出場しているが、スタメン出場は4試合のみでプレータイムは計446分。それでも、持ち前の才能は輝きは失っていない。今季は残り試合1だが、来季はさらに多くの時間でプレーし、多くのファンを楽しませてもらいたい。

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