前回大会では横浜清陵と壱岐が21世紀枠で出場した(C)産経新聞社 高校野球も12月に入ると、「アウト・オブ・シーズン」と…

前回大会では横浜清陵と壱岐が21世紀枠で出場した(C)産経新聞社

 高校野球も12月に入ると、「アウト・オブ・シーズン」となり、他校との練習試合はNGに。選手たちは厳しい寒さの中で、体力強化などの地道な練習に没頭していきます。

 そんな中、高校野球ファンの注目を集めるのが、来春センバツ大会の「21世紀枠」でどの学校が選出されるのか、です。

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 日本高野連は11月14日に都府県連盟推薦の21世紀枠推薦校をホームページで発表しました。これらの学校から12月中旬には各地区の代表校「9」に絞られ、最終的に2校が選出されます。

 野球の実力のみでなく、逆境の克服など、ハンデを乗り越えた学校にも甲子園の土を踏んでもらおうという趣旨から創設された「21世紀枠」ですが、選出基準に明確なものはなく、あいまいな部分もあるため、選ばれなかったチームから「なぜウチじゃないんだ」との恨み節が聞かれるのも、毎年の風物詩になっています。

 アマチュア野球の取材歴が長いスポーツライターは言います。

「最終的に選出される学校の傾向は2種類に大別できます。『過疎』と『伝統進学校』です。『過疎』は、人口減の地域の希望の星になるというもの。近年ですと2024年の別海(北海道)や25年の壱岐(長崎)がこれに当たります。『伝統進学校』は、強豪私立が県大会の上位進出を寡占する中で、古参OB・OGにとっては甲子園への『ワンチャン』になっています。こちらも地元はめちゃくちゃ盛り上がり、アルプス席も満員になる。しかし、今年はこの2種類にとらわれない『普通の県立校』として、横浜清陵(神奈川)が選出されました」

 秋の県大会上位進出校にとっては、甲子園切符につながるありがたいルート。いくら選出基準があいまいといえども、その価値は尊いと、前述のスポーツライターは言います。

「各エリアで、強豪私立校はスポーツ推薦入試制度と寮、室内練習場などの恵まれた環境を備え、強化に余念がありません。一方、公立校は部活動規制などの逆風もあって、環境面の格差は広がるばかりです。それでも必死に甲子園を目指して頑張っている選手たちに、『21世紀枠、ワンチャンあるぞ』と目標になることは、高校野球の発展にとって本当に素晴らしいことなんです」

 今年はどんなチームが、選出されるのでしょうか。まずは12月中旬、9地区の候補校に注目しましょう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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