◇国内女子最終戦◇JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ 最終日(30日)◇宮崎CC◇6543yd(パー72…
◇国内女子最終戦◇JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ 最終日(30日)◇宮崎CC◇6543yd(パー72)◇晴れ
年間女王を初戴冠した佐久間朱莉が、国内ツアー史上5人目の平均ストローク60台を逃した。通算1オーバーで迎えた最終日を「70」で1アンダーにすれば「69.9994」で壁をクリアできたが、2バーディ、7ボギーの「77」。6月「ニチレイレディス」第3ラウンドと並ぶ今季ワーストタイスコアで通算6オーバー、7ストローク及ばず「70.0585」でシーズンを終えた。
佐久間は「もちろん70は頭にありましたけど、それよりもティショットのターゲットを絞ってしっかり打っていくことを考えていました」という。持ち球のフェードと“ミスマッチ”の左ドッグレッグが多いコース。この日は2番(パー5)、7番、9番でドライバーショットを左サイドの木に当ててボギーにするなど、手痛いミスが目立った。
しかし、勲章こそ逃したが、胸は張れる。前週「大王製紙エリエールレディス」終了時点なら「69.9382」。その時点のラウンド数はデータが承認される規定ラウンド数61Rをクリアした114.5Rだった。過去の60台達成者4人(6例)の最多ラウンドは2022年、山下美夢有(69.9714)の108R。仮に今大会に出場していなければ、歴代記録の中では最多ラウンドを消化して“幻の60台”を樹立していた。
「昨年と今年の大きな違いは、絶対に準備にあると思います」。日曜日に最終ラウンドをホールアウトした時から、翌週の初日にスタートホールでティショットを打つまでをいかに過ごすか。今大会中もまだ真っ暗なうちからホテルを出て、スタートの3時間近く前にコース入りして約1時間のアップをこなすなど常にベストの状態を心掛けた。
気持ちは早くも来季に向く。「(国内)メジャーで勝つこと。2週連続優勝もしてみたい。それと平均ストローク60台」と新たな目標を掲げた。「課題があるのは伸びしろと思っています」とキャリアハイのシーズンを前向きに締めくくった。(宮崎市/加藤裕一)
<国内女子ツアーの平均ストローク60台>
1/山下美夢有 69.1478(通算82.5R)/2024年
2/竹田麗央 69.2378(通算95R)/2024年
3/山下美夢有 69.4322(通算104.5R)/2023年
4/岩井明愛 69.9040(通算95.5R)/2024年
5/申ジエ 69.9399(通算86R)/2019年
6/山下美夢有 69.9714(通算108R)/2022年