11月30日、J1リーグ第37節が各地で行われ、柏レイソルが3−1とアルビレックス新潟に完勝。サッカー日本代表FW細谷…
11月30日、J1リーグ第37節が各地で行われ、柏レイソルが3−1とアルビレックス新潟に完勝。サッカー日本代表FW細谷真大が自身プロ初のハットトリックを達成した。
“マオ劇場”だった。首位の鹿島アントラーズを勝点1差で追う状態で敵地に乗り込んだ柏は、後半途中からの「切り札起用」が続いていた細谷をリーグ戦6試合ぶりにスタメン起用。細谷が完璧すぎる形で期待に応えた。
1点目は前半20分だった。高い位置でボールを奪った柏はショートカウンターを仕掛け、ゴール前で瀬川祐輔からの短いパスを受けた細谷は3人、4人に囲まれながらもボールをキープ。相手をブロックしながら体を一回転させ、強烈な右足シュートで先制点を奪った。
2点目は前半アディショナルタイム突入直前に生まれた。前線のライン間でボールを受けた小泉佳穂からのショートパスに反応。ゴールに背を向け、DFを背負ってうまくシュートコースを作り、最後はスライディングしながら右足を振り抜いてゴールネットを豪快に揺らした。
仕上げは後半10分だった。中盤から右サイドをドリブルで突破した中川敦瑛の横パスをボックス内の中央で受けると、ワントラップで足元にボールを収めて間髪入れずに右足のインサイドでシュート。DFの横にあったわずかなコースを射抜くコントロールショットでゴール右隅へ流し込んでハットトリックを完成した。
■「daznが細谷真大で一句を詠み始めてしまった」
この細谷のゴールに対して、試合を中継したDAZN日本語版公式エックス(旧ツイッター)は「3点目は針の穴を通す優しい一撃」「20分に1ゴールのペースでハットトリック達成」との説明文に加えて、松尾芭蕉を連想させる「細谷真大、ああ細谷真大、細谷真大」との俳句を詠んだ。
するとSNS上には「細谷ハットきたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」「細谷全得点 これはあっぱれだ」「ここぞの試合でハットはエースの証拠」の声。さらに「daznが細谷真大で一句を詠み始めてしまった」「とうとう俳句になったん」などのコメントが続いた。
細谷にとってはプロキャリア初のハットトリック。今季の通算得点を11にまで伸ばした。同日同時刻開催の鹿島も勝利したために首位との勝点差「1」は変わらずも、得失点差は「2」から「1」に縮まった。最終節は12月6日、本拠地でFC町田ゼルビアと対戦。逆転優勝をかけた大注目の一戦となる。