「若い世代が集い賑わうまち」を目指す川崎市が世界へ向けてストリートカルチャーやアーバンスポーツを含む様々な若者文化を発信…
「若い世代が集い賑わうまち」を目指す川崎市が世界へ向けてストリートカルチャーやアーバンスポーツを含む様々な若者文化を発信するイベント「ISF KAWASAKI 2025」にて、日本発のブレイキン国際大会「SUPER BREAK 2025」が開催された。

ISF KAWASAKI 2025
国内外でブレイキンの盛り上がりが加速していく中、ここ川崎でもその熱気はさらに勢いを増していた。大会形式はブレイキンのカルチャーを体現した3対3のクルーバトル形式。さらに今年は国外予選枠が拡大され4組、そして当日予選枠の8組、ゲスト枠で4組の計16組によるトーナメント形式で本戦が行われた。年々グレードアップする「SUPER BREAK」。どのクルーが栄誉を手にするのか、注目が集まった。
激闘の本戦レポート
TOP16からの本戦ではルーティン・コマンドーの制限はなくなり、それぞれ3ラウンドずつ踊る形式に。ムーブの選択肢が増えたことにより、予選よりもさらに見ごたえのあるバトルを見ることができた。
バトルの形式上、各チームのメンバーは基本的に1バトルで1ムーブしか踊ることができない。普段のソロバトルやクルーバトルのように何度か踊るチャンスがない分、ブレイカー達はより強いムーブで攻めてくる。体力面でも余裕があるため、大会を通して甲乙つけがたいバトルが続いた。

ISF KAWASAKI 2025
特に盛り上がりを見せたのは、当日予選から上がってきたⅫ After OursとゲストクルーCity 4 Crewの一戦。 Ⅻ After Oursは2024年に結成され、Shigekixをはじめとした7人のB-Boy・B-Girlが所属するクルー。数々の大会で好成績を残しており、シーンで最も勢いのあるクルーの一つだ。前回大会の優勝クルーでもあり、注目が集まった。
対するCity 4 Crewも世界を舞台に活躍する台湾のクルー。今回はJUN、Shao、NANAのメンバーで出場。なかでもShaoは11月に日本で開催された別の大会でも Ⅻ After Ours相手に勝利している。国際大会という舞台で、お互いに負けられない一戦となった。
City 4 Crewは、今回トーナメント出場者の中で最年少のNANAが躍動。ブレイキンの技のジャンルにおいて特に難しいとされるパワームーブを主体とするスタイルで、会場の空気を一気に変えてしまうような大技が持ち味。ラストターンに飛び出したNANAは最高難易度のワンハンドエルボーエアーを連発。会場はこの日一番の歓声に包まれた。

ISF KAWASAKI 2025
Shigekix、AYANE、TSUKKIも完成度の高いムーブを決め切り、説得力のある踊りを披露。3ターン通して勢いを切らさなかったⅫ After Oursに軍配が上がった。
タフなバトルを戦い抜き、見事TOP4へと駒を進めたのはⅫ After Ours、Ruffneck Attack、Ⅻ、Predatorz。
TOP4初戦はⅫ After Ours vs Ruffneck Attack。国外予選からシード権を得て出場していたRuffneck Attackは玄人好みなマニアックスタイルが特徴。こだわりぬかれた技やフローを次々に繰り出し、1票差の接戦を制した。

ISF KAWASAKI 2025
もう一方のバトルはⅫ vs Predatorz。同じくⅫ After Oursのメンバーで構成されたⅫも当日予選から勝ち上がっており、Y-HI・Nanoha・RA1ONそれぞれバイブスの乗った迫力あるムーブで名バトルを生み出した。

ISF KAWASAKI 2025

ISF KAWASAKI 2025
Predatorzは何度も世界の頂点に立つ、歴史ある強豪クルー。国外予選を勝ち抜き、ゲストクルーとしてSUPER BREAKに参戦。メンバーのArsx・Jamal・GEKKONはそれぞれ個性的なスタイルを持ち、クルーとしてのオリジナリティが光っていた。ルーティンも繰り出し、隙のない踊りで決勝へと進んだ。決勝はゲストクルー同士の対決となった。

ISF KAWASAKI 2025
6ムーブずつ踊るルールへと変更された決勝。しかし体力面での厳しさを感じさせないキレのあるムーブの数々で、観客の熱気も最高潮に。ハイレベルなバトルの末、優勝を勝ち取ったのはPredatorz。クルーをレペゼンし、栄誉を掴んだ。
Predatorzコメント

ISF KAWASAKI 2025
Arsx
「今回でSUPER BREAKに参加するのは3回目となります。このステージに戻ってきて、ここでダンスできるのは本当に嬉しいことです。」
「レベルはクレイジーなほど高かったです。招待ゲストではなかったにもかかわらず、日本のダンサーたちが自分たちのファイナルのために見に来てくれて良かったと思っています。」
「正直なところ、決勝は本当に接戦だったので、土壇場まで私たちが勝つとは予想していませんでした。だからこそ、私たちの感動は、とても鮮やかで、ユニークで、クレイジーでした。」
Jamal
「まず第一に、私は頭の中で考えすぎたり、何も計画したりしないように心がけました。自分がやっていることを楽しむことが一番重要なことでした。」
「決勝は私にとって本当に良いバトルでした。対戦相手とは長い付き合いで、本当に良いテクニックとスタイルの持ち主です。彼らのような人たちとバトルするのは、自分にとってとても嬉しい事です。」
GEKKON
「私にとって今回は初めての日本への旅だったので、本当に驚くべき体験でした。日本は私にとって『別世界』なので、この旅の毎秒、毎日、毎時間、すべてを楽しんでいます。日本のバトルに参加するのも初めてでしたが、素晴らしかったです。」
「決勝は、私たちにとって最もタフで、最も興味深いバトルでした。対戦相手はエネルギーを持ってたくさんの良いムーブをしていました。私たちもまた全力でそれに応えて、本当に素晴らしいバトルでした。」
開催概要
名称:SUPER BREAK 2025
日時:2025年11月23日(日)OPEN 10:00 / CLOSE 20:45
会場: CLUB CITTA’ ( 〒210-0023 神奈川県川崎市川崎区小川町4-1 )
<JUDGE>
ANTI、BOXWON、ISSEI、JEY、KAZUKIROC、RAM
<MC>
ADMIR、KENSAKU
<DJ>
GABAWASH、TEE
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