◇国内女子最終戦◇JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ 最終日(30日)◇宮崎CC◇6543yd(パー72…
◇国内女子最終戦◇JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ 最終日(30日)◇宮崎CC◇6543yd(パー72)◇晴れ
31歳の鈴木愛が今季国内女子ツアー最終戦で岩井千怜とのプレーオフを制した。首位タイから6バーディ、3ボギーの「69」で回って通算9アンダー。正規18番のボギーフィニッシュで追いつかれたが、18番で行われた2ホール目をパーとしてキャリア10度目だったプレーオフに勝利にした。
8月「ニトリレディス」に続くツアー通算22勝目。2017、19年と2度の賞金女王に輝いている鈴木にとって、12年連続の出場だった最終戦の勝利は初めて。2014、16年に勝った「日本女子プロ選手権」以来の国内メジャー3勝目でもあった。
3000万円を加算した生涯獲得賞金はツアー史上6人目となる11億円を突破(11億561万3616円)。31歳205日での達成はアン・ソンジュ(韓国)の32歳92日を抜いて最年少となった。
優勝インタビューでは「ここ数年、なかなか優勝のチャンスも少なかったメジャーで勝てて本当にうれしい」と述べ、「難しい宮崎カントリークラブで勝てたことは、すごく自信になると思う」と表情を緩めた。来季以降に向けては「また年間女王を狙いたいと思うし、通算30勝に向けてなるべく早く勝利数を重ねたい」と話し、あと8勝が必要な永久シードへ意欲をにじませた。
2打差3位から7バーディ、2ボギーの「67」で回ってプレーオフに持ち込んだ岩井千は、2ホール目をボギーとして国内メジャー初制覇に一歩及ばず。1988年のツアー制施行後では高須愛子(1990年)、不動裕理(2003年)しかいなかった開幕戦&最終戦Vもならなかった。
米ツアー2勝の古江彩佳は上がり5ホールで3ボギーと失速して5アンダー3位となり、国内メジャー初制覇を逃した。王手をかけている日本ツアーの永久シード獲得(通算30勝)が来季以降へ持ち越しとなった申ジエ(韓国)、阿部未悠も3位で並んだ。
鈴木と並ぶ首位から出た金澤志奈は「74」とスコアを落とし、大会初参戦の畑岡奈紗、ルーキーの荒木優奈とともに4アンダー6位で終えた。
米ツアーメンバーの岩井明愛はイーブンパー16位、吉田優利は1オーバー17位だった。
前週の「大王製紙エリエールレディス」で年間女王戴冠を決めた佐久間朱莉は「77」と崩れ、米ツアーからスポット参戦の勝みなみらと並ぶ6オーバー25位。この大会を通算1アンダーで終えることが条件だったツアー史上5人目の平均ストローク60台はならなかった。
<上位の最終成績>
優勝/-9/鈴木愛(プレーオフ)
2/-9/岩井千怜
3T/-5/古江彩佳、阿部未悠、申ジエ
6T/-4/畑岡奈紗、荒木優奈、金澤志奈
9T/-3/入谷響、柏原明日架、高橋彩華