武田は韓国での生活の準備を着々と進めている(C)産経新聞社 初の海外挑戦となる韓国リーグ。新しい文化と環境への期待と不安…

武田は韓国での生活の準備を着々と進めている(C)産経新聞社

 初の海外挑戦となる韓国リーグ。新しい文化と環境への期待と不安が、武田翔太の胸の内で交錯している。

 すでに韓国に足を運び、ポストシーズンの試合をスタンドから見たという。

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「球場の雰囲気もそうですけど、野球そのものの文化の違いはかなり感じました。メジャーを見たときもそうでしたけど、国ごとに野球のスタイルが違う。まずはその文化に慣れるのに、どれくらい時間がかかるかなという心配は、正直ちょっとあります」

 とはいえ、最終的には「自分らしくやるしかない」とも笑う。

「文化に合わせにいくか、自分のスタイルでぶっ飛ばしていくか、どっちでいこうかなと考えてはいるんですけど……まあ最終的には、自分流でぶっ飛ばしていくんだろうなと思ってます」

 言葉の壁も大きなテーマだ。現在は韓国語の勉強を始めたばかりだという。

「一番最初に覚えた言葉が『モルゲッソヨ(わかりません)』です。日本に来る外国人選手も、何かあったら『わからない』って言うじゃないですか。まずはそこからだなと」

 そんな軽口を交えつつも、韓国のファンに少しでも親しみを持ってもらえるようにという思いも込められている。

 生活面では、かつてソフトバンクで同僚だったリック・バンデンハークから、韓国生活について助言を受けている。

「バンデンハークとは今もよく連絡を取っています。家族で韓国に住んでいたので、子どもの遊び場や生活圏、逆に『あまり行かないほうがいい場所』まで、かなり具体的なアドバイスをもらっています。うちも家族で行くので、生活面の話はすごく参考になりますね」

 このインタビューの当日も、韓国プロ野球界の“レジェンド監督”と連絡をとったばかりだった。

「キム・ソングンさんと電話しました。『韓国に行きます』って報告したら、『日本人が一人来るって話を聞いていたけど、お前か』と言われました(笑)」

 すでに仁川での住まいも決まり、近所に「人生で一番おいしかった」というコーヒーショップも見つけたという。

「コーヒーが好きなんですけど、この前行ったときに、家の近くでめちゃくちゃおいしい店を見つけてしまって。三日連続で通いました。『人生で飲んだコーヒーで一番うまかった』って本気で思いましたね。そこに毎日行くのが楽しみです」

 12月中に引っ越しを済ませ、自身はトレーニングや各種手続きで韓国と日本を行き来する予定だ。その後はアメリカ・シャーロットの施設で再びトレーニングを行い、2月のフロリダキャンプに合流する。

「実質、1〜3月はほとんど日本に戻れないと思います。家族は子どももまだ小さいので、レギュラーシーズンが始まる頃までは日本に残ってもらう予定です」

 福岡から仁川までは飛行機で約1時間半。空港から球場までも車で30分ほどと距離的な負担も少なく、新天地での生活環境についても具体的なイメージを膨らませている。

 新しい国、新しいリーグへ。武田は不安も笑いに変えながら、一歩ずつ新シーズンに向けた準備を進めている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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