11月29日、J2リーグ最終節が各地で行われ、V・ファーレン長崎が1−1で徳島ヴォルティスと引き分けに持ち込み、8年ぶ…
11月29日、J2リーグ最終節が各地で行われ、V・ファーレン長崎が1−1で徳島ヴォルティスと引き分けに持ち込み、8年ぶりのJ1復帰を決めた。その試合終了間際、GK後藤雅明が絶体絶命のピンチを起死回生の“顔面ブロック”で防いだ。
前節の水戸ホーリーホック戦に勝利してJ2首位浮上を果たした長崎は、この日のアウェイでの一戦に引き分け以上でJ1昇格が決まる状況でキックオフを迎える。しかし、立ち上がりから激しい肉弾戦の中で思うようにチャンスを作れず、前半41分に渡大生に豪快なボレー弾を決められて0−1で前半を終えた。さらに後半立ち上がりに他会場の水戸が先制点を奪い、この時点で3位に転落することになった。
その長崎に同点ゴールが生まれたのは、後半23分だった。その直前から交代出場でピッチインしていた笠柳翼が左サイドを突破して中央へクロス。そのボールがファーサイドまで流れたところを翁長聖が右足インサイドで蹴り込んだ。これでJ1自動昇格圏内の2位に浮上した。
そして、この1点と同等レベルの価値あるプレーが、試合終了間際にあった。後半アディショナルタイム、すでに5分を過ぎ、さらに6分に差し掛かったところで、徳島が左サイドを突破して中央へ折り返す。すると、そのボールが逆サイドまで流れ、フリーとなっていた徳島のFWトニー・アンデルソンのもとへ…。
この瞬間、ピッチ上の長崎の選手たち、ベンチのメンバー、スタンドのサポーター、テレビの前のファン、長崎を応援するすべての者が「ヤバい!」と失点を覚悟し、息を呑んだ。
だが、長崎のGK後藤は諦めなかった。フリーの状態から左足シュートを打たれるも、そのコンマ何秒の間に足を動かして距離を詰め、捨て身の横っ飛びから執念の顔面ブロックを繰り出し、見事にゴールを守って見せた。
■「ものすごいビッグプレー鳥肌物」
そのこぼれ球を拾われて再びシュートを打たれるも枠外へ飛ぶと、後藤はその場に仰向けに倒れ込んだ。そこに長崎のイレブンが集まり、守護神を称えた。
決まっていれば3位転落となっていたシュートを顔面でブロックしたシーンに対して、SNS上には「ものすごいビッグプレー鳥肌物」「これはマジで決まったと思ったww」「長崎の守護神が神セーブでチームを救った!心臓が止まったサポも多かったと思います。本当によくとめてくれた!」「J1昇格をつかみ取った神懸かり的なスーパーファインセーブ。まじで心臓止まるかと思った。」「歴史に残る神セーブ!」「これが決まってれば、千葉が自動昇格だったのね。」などの声が寄せられた。
後藤は現在31歳。昨季までモンテディオ山形でプレーしていたが、今季は長崎のレギュラーGKとして働いた。この日は、このシーン以外でも好セーブを連発。まさに守護神と言える働きだった。