WRCサウジアラビア(グラベル)、金曜日終了後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。ヒョンデのアドリアン・フルモーはフォ…
WRCサウジアラビア(グラベル)、金曜日終了後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。ヒョンデのアドリアン・フルモーはフォードのマルティンス・セスクスとの接戦を展開し、最終日を前にした金曜日のSS14終了時点で2.4秒のリードを得ていたが、その後TC(タイムコントロール)に1分早着したとして60秒のペナルティが加算された。フルモーは『なぜ早着したか分からない」と語り、チームも主催者に対して調査・確認を行っていることを明らかにした。
*カッコ内は順位の前日比
[ヒョンデ・モータースポーツ]
ヒョンデi20Nラリー1
アドリアン・フルモー/総合4番手(↓)
「今日のパフォーマンスにはとても満足している。もう少し速く走れたかもしれないが、クルマとタイヤへのダメージとのバランスを考える必要があり、そこはうまくマネージメントできたと思う。若手同士での接戦を楽しみ、僅差でリードできたと思ったが、TCに早着したとして1分のペナルティを受けてしまった。なんでこうなったか分からないし、チームは主催者と調査をしてくれるので、自分としては走りに集中したいと思う」
ティエリー・ヌービル/総合2番手(↑)

「限界までプッシュしたことで、速く走行しつつも岩を避ける方法を見つけることができた。このラリーは選手全員参加のジャンボ宝くじみたいで、勝ち抜くには強運が必要だ。パンクは昨日もあったが、今日も最後のステージで右フロントに発生した。ラッキーなことにフィニッシュに近かったから大きくはタイムを落とさずに済んだ。まだタイムを上げる余地はあると思うので、明日も試行錯誤してコツを探し出すつもりだ」
オィット・タナック/SS14後にデイリタイア
*マニュファクチャラーズ選手権外

「精一杯の走りをしたが、繰り返しパンクに見舞われてしまった。ラリーをフィニッシュまで走り切りたいと思っているし、明日のスーパーサンデーの表彰台争いのチャンスは残されている。宝くじのようなラリーだけど、ここまでのところ運が足りていなかったな」
[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・プーマ・ラリー1
マルティンス・セスクス/総合首位(↑)
*マニュファクチャラーズ選手権外

「もっと速く行けたところもいくつかあったが、岩が多いところではリスクを負うことはしなかった。あともう1日、精一杯やってその結果どうなるか、という心境だ」
グレゴワール・ミュンステール/総合9番手(↑)

「今日も非常に厳しい1日だった。他の選手同様、自分も(今日)最後のステージではパンクしていまい、タイヤ交換をする羽目になってしまった。明日はもう少し路面がスムーズそうだが、サウジのラリーではアテにならなそうだね」
ジョッシュ・マカリアン/総合11番手(↑)

「ルーレットみたいな運ゲーのような1日だった。パンクして“負けた”ところもあれば、反対に“勝った”時もあった。これまでで一番タフだったと言える戦いだったが、明日もまだまだキツいステージが控えている」
ナッサー・アル‐アティヤ/総合17番手(↑)
*マニュファクチャラーズ選手権外

「良い感じで走れたステージもあったが、後半はフロントのグリップ不足からコースアウトしたり、最後のステージではパワーステアリングがまったく効かなくなった。それでも走り続けられていることには満足している」
[トヨタ・ガズーレーシングWRT/WRT2]
トヨタGRヤリス・ラリー1
勝田貴元/総合3番手(↑)
*マニュファクチャラーズ選手権外

「今日の午後はタイヤに問題を抱えていましたが、ステージ中に停止しないように走らせることができ順位を上げて総合3番手になれました。トップとの42秒の差は大きいですが、まだ何が起こるか分からないし、ここまでのタフなラリー展開を考えるとなおさらだと思います。明日もトラブルを避けて走り結果を待ちたいと思います」
カッレ・ロバンペラ/総合5番手(↑)

「長く難しい日になった。自分の前に4人しか走っていない1ループ目からステージ上に岩が沢山転がっていて、サプライズもあった。最後のステージはさらに厳しく他の選手の脱落もあり、いくつか順位を上げることができたが、まだ自分たちにとっては(タイトル争い上で)良い状況ではない。それでもまだ資格はあるので明日の最終日を楽しみつつ達成できれば良いと思っている」
セバスチャン・オジエ/総合6番手(↑)

「エルフィン(エバンス)が午前最後のステージで停止していたのを知っていたので、より慎重に走った。それでもタイトルを手中に収めるにはカッレ(ロバンペラ)に対してもリードをしないといけない。今日最後のステージはラリーで一番ラフなステージだったので、そのことを意識して気遣いながら走っていたが、最後にはタイヤの空気圧が下がってしまった。明日はトラブルに巻き込まれずに目標を達成したい」
サミ・パヤリ/総合7番手(↓)

「徐々にタイム差が広がっていくると思ったが、今日も僅差の戦いが続き、タイム差が広がることはなかった。クルマとタイヤへのダメージを避けてリスクを抑える方が良いと思っていたいので、そのように走っていたつもりだったが、運が悪いことにSS13でタイヤ交換のために停止する羽目になってしまった。他の選手にも同様のことが起きていたが、初勝利を目指して戦っていただけにとても残念だった。」
エルフィン・エバンス/総合8番手(↑)

「今日3つ目のステージ序盤でタイヤ空気圧の警告があったので、残り長い区間を走り切るよりは安全策を採って交換をした。午後に入って他の選手にトラブルが発生して順位をいくつか挽回でき、明日にまだ可能性を残しているのは不幸中の幸いだと思う。自分たちの戦いは明確で、精一杯頑張って、人事を尽くして天命を待つ、という状況だ」