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 ダラス・マーベリックスのアンソニー・デイビスは、11月29日(現地時間28日、日付は以下同)に敵地で行われるロサンゼルス・レイカーズとの試合で復帰する模様。現地メディア『ESPN』が報じている。

 デイビスはふくらはぎの炎症を患い、10月30日のインディアナ・ペイサーズ戦を最後に約1カ月間欠場が続いていた。同メディアの記事によると、当初は11月9日のワシントン・ウィザーズ戦で復帰する計画になっていたが、マブスのオーナーであるパトリック・デュモンがこの計画を却下し、「ふくらはぎの負傷悪化リスクがゼロであることをデータで証明できるまでは復帰を認めない」という方針が取られていた。

 マブスは29日のレイカーズ戦に続き30日にはクリッパーズ戦が予定されており、この“ロサンゼルス2連戦”のいずれかでデイビスの復帰が見込まれていることが報じられていた。27日に練習後のインタビューに応じたデイビスは、「どちらの試合に出たいか、わかるよね」と古巣との対戦を仄めかした。

 レイカーズの一員として2020年にはリーグ制覇に貢献し、2023年にはNBAカップ(当時の呼称は“インシーズン・トーナメント”)初代王者にも輝いたデイビスが、NBAカップの舞台で移籍後初めて“古巣凱旋”を迎える。既にグループラウンド突破を決めているレイカーズと敗退が決まっているマブスとの対戦ではあるが、“世紀のトレード”の当事者であるルカ・ドンチッチ(レイカーズ)とデイビスの直接対決に注目が集まる。

 11月12日にデイビスのトレードを進めた張本人であるニコ・ハリソン元GM(ゼネラルマネージャー)が解雇されたことから、デイビスにはトレードの噂が加速している。デイビスはインタビューでこの件について聞かれると、以下のようにコメントした。

「そういう話は僕のプレーに影響しないよ。そもそも僕は、ずっとトレードの噂の中にいたからね。僕の仕事はコートに立ってプレーすることであり、このチームを引っ張ることなんだ。その結果として何かが起きたとしても、自分でコントロールできることではない。僕はフロントオフィスと常に連絡を取り合っているし、早くコートに戻る準備を進めているよ」

 デイビスは今シーズン5試合に出場し、平均スタッツは20.8得点10.2リバウンド1.2ブロック1.6スティールを記録。マブスは今シーズンの戦績を5勝14敗としており、サクラメント・キングスやニューオーリンズ・ペリカンズとカンファレンス最下位を争っている。既にNBAカップのグループラウンド敗退は決まっているが、デイビスの復帰でシーズン中盤に向けて巻き返しを図りたいところだ。