いよいよ来週末、世界中が注目するサッカーワールドカップの抽選会が行われる。日本代表に関することだけでも、どんなチームと…
いよいよ来週末、世界中が注目するサッカーワールドカップの抽選会が行われる。日本代表に関することだけでも、どんなチームと一緒のグループになる可能性があるのか、さらには、決勝トーナメントのことまで考えると有利な組はどこかなど、気になる点は多い。そこで、来年から参加チームが32か国から48か国に増えることで複雑になった大会方式を含め、サッカージャーナリスト大住良之が抽選会および本大会に向けての「注目ポイント」を徹底的に洗い出す!
■日本は「第2シード」のポット2
2026年ワールドカップ北米大会(カナダ、アメリカ、メキシコ、6月11日~7月19日)の抽選会が12月5日正午(日本時間6日午前2時)からアメリカの首都ワシントン、ポトマック河畔に立つ「ジョン・F・ケネディ・センター」で開催され、グループステージのグループ分けが決まる。
すでに日本は「第2シード」にあたる「ポット2」に入ることが決まっており、同じポット(壺)にはクロアチア、モロッコ、コロンビア、ウルグアイ、スイス、セネガル、イラン、韓国、エクアドル、オーストリア、そしてオーストラリアの11チームがいる。すなわち、これらのチームとは同じグループに入らないことになる。
「ポット分け」は現時点のFIFAランキングによるものだが、不気味なのは、来年3月のプレーオフで決まるUEFA(欧州)の残り4チームが「シード最下位」の「第4ポット」に入れられていることだ。この欧州プレーオフには16チームが出場し、4チームずつ4つの「パス(道のり)」に分かれて1戦勝ち抜き方式で出場チームを決める。そのなかに、FIFAランキング12位のイタリア、21位のデンマークと、本来なら「第2ポット」に入る強豪がいるのだ。
■グループ分けの「もうひとつ」の意味
「グループ分け」は、グループステージで対戦するチームを決定するものだが、もうひとつ大きな意味がある。ノックアウトステージの「トーナメント表」はすでに決まっているので、ラウンド32進出チームが決まると、決勝戦までの「パス(道のり)」が自動的に決まるのである。
48チーム参加する今大会では、12のグループの上位2チーム、計24チームに加え、3位の中から成績の良い8チームが生き残って32チームによる「ノックアウトステージ」に進出する。たとえば、もしメキシコがA組1位になれば、ラウンド32の対戦相手は「C組またはE、F、H、I組の3位」と決まっており、ラウンド16では「L組1位×E/H/I/J/K組3位」の勝者と対戦する。
■過去の大会との「大きな違い」は2つ
さて、誰もが経験したことのない「48チームのワールドカップ」とは、実際、どんな大会になるのだろうか。
第一の違いは、大会期間がこれまでになく長いことである。6月11日に開幕し、決勝戦は7月19日。合計39日間。これまで最長だった大会期間は1998年フランス大会の33日間で、それまでの24チーム制から32チーム制となった大会である。以後の大会は31日間あるいは32日間で行われてきたが、前回、2022年のカタール大会は29日間だった。11月から12月にかけての大会で、欧州のシーズンを中断しての開催だったため、可能な限り短縮した結果だった。
もちろん、試合数も最多となる。4チーム総当たり、12組による「グループステージ」が総計72試合。「ラウンド32」以降の「ノックアウトステージ」が32試合。計104試合。「32チーム制」では48試合と16試合で計64試合だったから62.5%もの増ということになる。
だが、これまでの大会との最も重要な違いは、決勝戦までの試合数ではないか。グループステージ3試合を戦った後、従来の「32チーム制」では「ラウンド16」「準々決勝」「準決勝」「決勝」と4試合、計7試合を戦って優勝を勝ち取っていた。しかし今回は「ラウンド16」の前に「ラウンド32」が入り、「ノックアウトステージ」は計5試合。優勝するには、8試合を戦わなければならない。これは大きな違いと言わなければならない。