夏の甲子園を目指した東京都立八丈高野球部のドキュメンタリー映画「島の光(きぼう)」が完成した。高校生と島の人々が夢を追…
夏の甲子園を目指した東京都立八丈高野球部のドキュメンタリー映画「島の光(きぼう)」が完成した。高校生と島の人々が夢を追った姿を美しい自然の中でとらえた作品だ。映画完成直後の10月、島は台風で大きな被害を受けており、復興支援を募るため、12月6日に練馬区で上映会が開かれる。
伊豆諸島の八丈島は都心から南へ約300キロ。同高野球部の選手は現在11人。都内の他の島の高校は部員不足で出場できないか、連合チームとなるなか、今夏の東東京大会に離島唯一、単独チームで出場した。
ただ、海を渡らなければ他高と試合もできない。練習相手は島の大人たちで、助監督の竹花紀俊さん(36)もその一人だ。海が見える美しい野球場にほれこみ、「島の少年たちと野球がしたい」と世田谷区から2021年11月、島へ移住した。同高職員となり、野球部の指導を始めた。20年春には部員がゼロになったこともあり、「これ以上減ると、単独チームで甲子園を目指せなくなる」と不安を抱えていた。
そんな時、出会ったのが映像制作会社「FIVE PLUS」代表の市村剛さん(51)だ。テレビ番組の制作で来島した折、竹花さんから野球部の話を聞いて、「映画にしたい」と申し出た。
撮影は今年4月に始まった。選手は当時、1~3年全員で15人。映画監督の田村杏太郎さん(26)は毎週末、島に通い、夏の大会までの4カ月間を記録した。「高校生ががんばる姿が島の人たちの元気の糧になり、高校生は期待を背負ってがんばる、その温かい関係性を感じてほしい」と語る。