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 2025年も残すところあと1ヶ月。2001年から始まった21世紀は、その4分の1を終え大きな区切りを迎えている。現地メディア『The Athletic』は、この四半世紀に起きたNBAの「インパクトのあった瞬間ランキング」を発表した。

 同メディアの記者たちによって作成されたこのランキングでは、2001年から2025年の25年間における“ビッグ・モーメント”となる名シーンが紹介されている。四半世紀にちなんでトップ25のランキングとなっているが、ここでは上位10件を紹介したい。

 10位には、2019年のプレーオフで決勝点となる長距離3ポイントを沈めたデイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)がオクラホマシティ・サンダーに“さよなら”と手を振るシーンがランクイン。9位には2002年ウェスタン・カンファレンス決勝のロサンゼルス・レイカーズ対サクラメント・キングスの第6戦で起きたフリースロー数の不均衡、8位には2016年のコービー・ブライアント(元レイカーズ)の引退試合がランクインした。

 7位には2012年イースタン・カンファレンス決勝第6戦で当時マイアミ・ヒートに所属していたレブロン・ジェームズ(現レイカーズ)が見せた“覚醒”、6位はステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)が2024年パリオリンピック決勝で見せた超絶パフォーマンスと“Nuit Nuit(フランス語で「おやすみ」)”のセレブレーションが続く。同じくウォリアーズから、ドレイモンド・グリーンが2016年のファイナルでレブロンに与えた“金的”が5位にランクインした。

 4位には、2019年のプレーオフで当時トロント・ラプターズのカワイ・レナード(現ロサンゼルス・クリッパーズ)がフィラデルフィア・セブンティシクサーズを撃破した際に見せた“バウンス”(リング上を4回弾んだのちにゴールに沈んだブザービーター)が選出。続いて、2013年ファイナル第6戦で当時ヒートのレイ・アレンが沈めたコーナースリーが3位、2006年にコービーが記録した81得点の試合が2位に選ばれている。

 1位に輝いたのは、2016年ファイナル第7戦で当時クリーブランド・キャバリアーズのレブロンがアンドレ・イグダーラ(元ウォリアーズ他)に炸裂させたチェイスダウンブロックとなった。

 レイカーズ対キングスの“疑惑の笛”やグリーンの“金的”などネガティブな出来事がトップ10に入っていたり、6位のカリーによる連続3ポイントはNBAのコートで起きたものではなかったりと、ランキングに対するファンの反応は賛否様々な模様。これはあくまでも一つの例として捉えた上で、ファンそれぞれが“25年間のビッグ・モーメント”ランキングを考えることも、2025年の締めくくりとして一つの楽しみになるかも知れない。