◇国内女子最終戦◇JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ 2日目(28日)◇宮崎CC◇6543yd(パー72…

「69」にどれだけ苦労したことか…

◇国内女子最終戦◇JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ 2日目(28日)◇宮崎CC◇6543yd(パー72)◇晴れ(観衆1977人)

実測179ydの16番(パー3)で、5番ユーティリティのショットをピン手前8mにつけた。鈴木愛には会心だった。しかし、グリーン方向からの拍手がまばらに聞こえた。

「なんか“乗っただけやな”的なパチパチぐらいで…。難しさが伝わってへんのですね。もっと拍手が欲しいです」。ロングパットをねじ込んで、この日5つ目のバーディを奪い「69」にまとめた2日目なのに、ぼやきが止まらなかった。

12年連続12度目の出場で2つの国内メジャータイトルを

出場選手がシーズン優勝者ら40人限定の最終戦。12年連続12度目の出場は15年連続16度目の申ジエ(韓国)に次ぎ、6年連続の藤田さいきと並ぶ2番目のキャリアだ。優勝こそないものの、18年と24年の3位を含みトップ10が7度。開催コース宮崎CCの難しさは知り尽くしている。

そんな鈴木でも今年は“スペシャル”だ。「グリーンがめちゃくちゃ硬い。ほんとに(面ではなく、決まった)点で落とさんとあかん。5yd前なら手前に、5yd奥なら奥にこぼれるような感じです」。ただでさえスピンが効きにくい高麗グリーンは初日、今季からツアーで導入した測定法「ファームネスメーター」で今季最高の「193」を記録したが、この日は「181」でさらに硬さを増した。正午現在の風速は7.7m/秒の初日より、2.8m/秒とおとなしくなったが、タフさに変わりはない。

安定したティショットを支えにスコアメーク

今季初、通算21勝目をマークした8月末「ニトリレディス」以降の10試合で予選落ち6度。2013年のプロ転向後でワーストの出場5試合連続を記録した絶不調を、完全脱出したわけではない。救いは「ティショットの安定」で、2日間28ホール中22ホールをフェアウェイからゲームを組み立て、首位と1打差の通算5アンダー2位で折り返した。

「ほんま、もっと拍手が欲しいです」

ベテランの背中を押すのは、今大会歴代最多6人となる米ツアーメンバーの存在だ。「気合はあまり変わりませんが、アメリカから6人参加して(出場)40人全体のレベルが上がる。そういう子たちに勝てたら、気持ちよくシーズンを終われますよね」。だからこそ、もどかしい。「もっと拍手が欲しい。5倍くらい欲しいです」。残り2日。2勝した「日本女子プロ選手権」に続く2つ目の国内メジャータイトルへ。鈴木はギャラリーの熱い声援を待っている。(宮崎市/加藤裕一)