厳しい結果が続き、レッドブルの残留争いでもインパクトを残せずにいる角田(C)Getty Images レッドブルの角田裕…

厳しい結果が続き、レッドブルの残留争いでもインパクトを残せずにいる角田(C)Getty Images
レッドブルの角田裕毅が、前節ラスベガスGPの予選で起きたタイヤの空気圧の誤設定について、チーム側に原因の究明を求めていることが分かった。
専門メディアの『Motosports.com』によると、角田「なぜこんなことになったのか知りたい。基本中の基本のことで全く的外れだった。ちっぽけなことを言っているわけでもないよ。あれで戦えるチャンスが大幅に減ったんだから」と憤慨したという。
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同予選は、降りしきる雨の中でアタックが行われたが、角田のマシンはタイヤの内圧設定が規定値から大きく外れ、満足のいくグリップを得られない状況で走行。全体19番手と惨敗し、決勝もタイヤ交換の戦略が空回りして健闘むなしく12位に終わった。
レッドブル陣営は来季のドライバー構成が固まっておらず、角田にとってはラスベガスGP、そして残る2戦(カタールGP、アブダビGP)は上位入賞を含めて好成績を残さなければならない状況だった。そんな矢先にトップカテゴリーを戦うチームでは考えられないミスが起きてしまい、完全に足を引っ張られる形となった。
それでもF1は結果が全て。角田に裏方を奮い立たせる求心力があれば、初歩的なミスは避けられたかもしれない。ホンダとも近しい関係にあった元F1王者のジェンソン・バトン氏も、英衛星放送『Sky Sports』の専門番組内で「ツノダが来季も残留するのであればレッドブルは金輪際、コンストラクターズタイトルは取れない。彼らは(フェルスタッペンに)より近い存在を見つける必要がある」と一刀両断した。
不幸中の幸いだったのは、ラスベガスGPでマクラーレンの2台が車両違反でともに失格となり、ランキングトップを守るランド・ノリスと、同3位のマックス・フェルスタッペンの点差が34ポイントに縮まったこと。角田の奮闘次第ではフェルスタッペンを逆転タイトルに導くことができる可能性はある。
姉妹チームのレーシングブルズのアイザック・ハジャーはラスベガスGPで6位に繰り上がり、来季のレッドブル入りに大きく前進した。角田としては、残された選択肢は古巣レーシングブルズのシートのみだろう。
泣いて笑っても今季は残り2戦しかない。背水の陣で臨む。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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