WRC最終戦ラリーサウジアラビア(グラベル)、本格的なステージ走行が始まった木曜日の走行後の各ドライバーからのコメント(…
WRC最終戦ラリーサウジアラビア(グラベル)、本格的なステージ走行が始まった木曜日の走行後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。中東の強豪ラリードライバーとしてMスポーツ・フォードから初のラリー1マシンでの参戦に臨んだカタール出身のナッサー・アル‐アティヤ。早々にパンクに見舞われたほか、大ジャンプからの着地の衝撃でリヤハッチが丸ごと外れ、砂だらけで走行するなどサウジアラビアの試練を身をもって示した。
[ヒョンデ・モータースポーツ]
ヒョンデi20Nラリー1
アドリアン・フルモー/総合首位

「今日の内容はすごくうれしい。もっとプッシュできるとずっと思っていたが、プッシュすることとマシンやタイヤを守ることのバランスに注意を払って、すごくうまくできたと思う。今日を終えて首位に立ったが、僅差なので何も確証はない。今日はタイヤに厳しく、特に午後のループの2本目はひどかった。若手同士の上位争いに加わることができているのは、すごくいいね。明日のステージはそれぞれに違うが、今日と同じような感じもある。このような形で1日を終えられたのはポジティブだし、明日はどうなるかな」
オィット・タナック/総合4番手
*マニュファクチャラーズ選手権ノミネート外

「今日はとにかく生き残ることと、クリーンな走りをキープすることに尽きた。それがうまくできたし、大きなドラマがなかったのでハッピー。今日学んだことで、明日マシンのフィーリングが少しよくなったらいいのだが。すべて僅差なので、どんな可能性も残っているが、自分たちはもう少し速さを上げなければ」
ティエリー・ヌービル/総合5番手

「今日は楽しかった。ステージが多彩だったので、面白かったよ。チャレンジングとラフなコンディションとのいい組み合わせだったし、自分たちはかなりうまく対応できたと思う。午後のタイヤチョイスには、基本的にハッピーだったし、今日はSS7のデラミネーションで少しタイムをロスしたくらいしかなかった。自分たちは選手権のプレッシャーはないので、リザルト争いに残ることに務めながら、純粋に楽しんでいきたい。首位とは16秒差しかないので、その点では悪くないと思っている」
[トヨタ・ガズーレーシングWRT/WRT2]
トヨタGRヤリス・ラリー1
サミ・パヤリ/総合2番手

「とてもポジティブな1日だった。ステージウインを2本獲り、コンスタントにトップタイムに迫り、一時はラリーをリードすることもできたので本当に良かった。最後のグラベルステージでタイヤに起きたことは残念。タイムを少しロスしたが、それでも首位から数秒しか離れていない。いろいろなことに対応するのは簡単にはいかないが、安全だと感じた区間ではプッシュし、トリッキーな場所では賢く走ろうと努めていた。明日はさらに長い一日となるが、この調子を続けられればいいと思う」
勝田貴元/総合6番手
*マニュファクチャラーズ選手権ノミネート外

「予想どおり、フルデイの初日はタフでした。かなり暑かったのですが、快適に走れるようにチームがすごくサポートをしてくれました。ループの最初の砂漠のステージは超高速で、大きなジャンプもいくつかあったので楽しめました。しかし、それ以外のステージではミスをしないように走り、特に午後はパンクのリスクが高かったので回避することに集中しました。総合6番手よりも上の順位を目指したいと思っていますが、まだ道のりは長いので、この調子で走り続け明日の展開を見たいと思います」
セバスチャン・オジエ/総合7番手

「予想していたとおり、チャレンジングな1日だった。特にループの2本目と3本目、すごくツイスティな区間では、かなり砂利掃除の影響がすごかった。ループの最初のステージはスムーズだったので、そこでプッシュしてタイムを稼ごうとしていた。総合順位にはつながっていないかもしれないが、今日は自分でも本当に良い仕事をしたと思う。自分たちの出走順で、これ以上のことはできなかったと思う。一番の目標はエルフィンとカッレの前にいることだが、まだ僅差なので明日も挑み続けなくてはならないし、できればいくつか順位を上げたいね」
カッレ・ロバンペラ/総合8番手

「今日はかなりタフだったが、それは誰にとっても同じ。残念ながら、午前最後のステージでタイヤにダメージを負ってしまった。ステージの途中で止まってタイヤ交換をしなかった判断は正しかったと思うが、それでもかなりのタイムをロスしたことで明日の出走順が早くなってしまったのは、いいことではない。今日分かったように、砂利掃除の影響が予想以上に大きいので、明日も厳しくなるだろう。でも、まだ先は長いので、自分たちができることをするのみだ」
エルフィン・エバンス/総合9番手

「タフな1日だった。午前最初のステージでは慎重になりすぎてしまい、かなりタイムをロスしたのでガッカリした。その後の2本では、砂利の影響がより顕著になったが、すぐ後ろを走ったセブと比べると、自分のペースはそれほど悪くなかったと思う。リピートステージでは、砂利掃除の影響がさらに大きくなった場所もあったと思う。路面コンディションがどんどん変化していくなかで、自分がどれくらいいい走りをできていたのか判断するのは簡単ではない。でも、自分たちの戦いはまだ続いているし、明日のループはさらに長い。トラブルを避け続けることが非常に難しいと思うが、とにかく自分のドライビングに集中し続けていくしかない」
[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・プーマ・ラリー1
マルティンス・セスクス/総合3番手
*マニュファクチャラーズ選手権ノミネート外

「ドラマはいくつかあったけど、今回は予想できることは何もなかったし、起きたことは起きたこと。いつもどおり、ベストを尽くしている。まだラリーを戦い続けられているから、ここまではいい出来だと思う。SS6は、広くていい道だったから、どこでパンクが起きたのか、まったく分からないんだ。ただ、すごく大きな石があったことは覚えている」
グレゴワール・ミュンステール/総合10番手

「パンクはなかったがSS6でタイヤにデラミネーションが出たので、トラブルを避けるようにしていた。思ったようないい日にはならなかったが、長いラリーだしまだ走り続けられているし、先は長い」
ジョッシュ・マカリアン/総合12番手

「スーパーSSでは、グレゴワールの方が速かった(からアンハッピーな表情)。良くなかったね。今晩リセットして、また明日頑張るよ」
ナッサー・アル‐アティヤ/総合20番手
*マニュファクチャラーズ選手権ノミネート外
「(途中でリヤハッチがなくなったけど)最終ステージの前につけてもらって、走り切れたからハッピーだよ。パンクもしたし、起きることすべてが起きたけど、OK。サウジアラビアのラリーは大変であることは分かっていた。ベストを尽くしたし、一日を終えられたんだからね。ラリー1マシンで走ることができて、いい一日だったよ」