今年のジャパンカップ(3歳上・GI・芝2400m)では、クロワデュノール、ダノンデサイル、タスティエーラと3世代のダ…
今年のジャパンカップ(3歳上・GI・芝2400m)では、クロワデュノール、ダノンデサイル、タスティエーラと3世代のダービー馬が激突する。1984年のグレード制導入以降、ひとつのレースに3頭以上のダービー馬が出走した例は何回あって、その際は先輩、後輩のどちらに軍配があがっていたのだろうか。
2頭のダービー馬が対決した例は数多くあるが、3頭以上ともなれば少なく、これまでにたった5例しかない。08年、17年、19年、21年のジャパンCと、23年の有馬記念で実現。そのうち、21年のジャパンCでは4世代が出走している。
08年のジャパンCは伏兵のスクリーンヒーローが勝ち、3歳のディープスカイが2着、4歳のウオッカが3着、5歳のメイショウサムソンが6着。勝利とはならなかったが、後輩のダービー馬が先着している。
17年はシュヴァルグランが制し、3歳のレイデオロが2着、4歳のマカヒキが4着で、6歳のワンアンドオンリーは16着。同年も年下が優勢に運んだ。
19年はスワーヴリチャードが戴冠し、4歳のワグネリアンが3着、6歳のマカヒキが4着、5歳のレイデオロが11着。またまた一番若い馬が最先着している。
史上初めての4世代対決となった21年は、前年のダービー馬コントレイルが引退レースで劇的な白星。3歳のシャフリヤールが3着、8歳のマカヒキが14着、6歳のワグネリアンは18着だった。
そして23年の有馬記念では、4歳のドウデュースが復活V。5歳のシャフリヤールが5着、3歳のタスティエーラが6着に入った。
過去5レースで、最年少が先着したのが3回、つぎに若い馬が上位にきたのが2回。先輩ダービー馬にとって、厳しいデータとなっている。これまでの傾向からいえば、今年はクロワデュノール、ダノンデサイルに追い風。ただ、タスティエーラも今春に香港でG1勝ちがあり、まだまだ老け込んでいない。フレッシュさが勝るのか、それとも経験が上回るのか。今年のジャパンCは、ダービー馬同士の世代間対決も見どころのひとつだ。
【3頭以上のダービー馬が出走したレース】
■08年ジャパンC
3歳 ディープスカイ 2着
4歳 ウオッカ 3着
5歳 メイショウサムソン 6着
■17年ジャパンC
3歳 レイデオロ 2着
4歳 マカヒキ 4着
6歳 ワンアンドオンリー 16着
■19年ジャパンC
4歳 ワグネリアン 3着
6歳 マカヒキ 4着
5歳 レイデオロ 11着
■21年ジャパンC
4歳 コントレイル 1着
3歳 シャフリヤール 3着
8歳 マカヒキ 14着
6歳 ワグネリアン 18着
■23年有馬記念
4歳 ドウデュース 1着
5歳 シャフリヤール 5着
3歳 タスティエーラ 6着