東京・駒沢陸上競技場で23日にあったデフリンピック東京大会(朝日新聞社など協賛)の陸上男子棒高跳びで、大塚高(大阪)、…

 東京・駒沢陸上競技場で23日にあったデフリンピック東京大会(朝日新聞社など協賛)の陸上男子棒高跳びで、大塚高(大阪)、大阪体育大出身の北谷宏人選手(東京パワーテクノロジー)は4メートル10で3位だった。2022年の前回大会に続く2連覇はならなかったが、銅メダルを獲得した。

 河内長野市出身の北谷選手は同高で棒高跳びを始めた。2年の時、健常者に交じり府の新人戦で優勝。3年時には近畿地区でランキング3位に入った。大体大2年だった22年には日本選手として初めてデフリンピックの棒高跳びで金メダルに輝いた。

 今春に東京電力ホールディングスの子会社である東京パワーテクノロジーへ入社。仕事をしながらトレーニングを重ねてきた。

 北谷選手は「試合直後は心に穴が開いてしまったような気持ちでしたが、多くの方に温かい声をかけていただき、自分は幸せ者だなと感じることができました。もっといい色のメダルを取りたかったのが正直な気持ちですが、この結果やけがをしたことも含めて自分の実力と受け止め、次の目標に向かって進んでいきます」とのコメントを発表した。

 大会は26日に12日間の日程を終え、閉幕した。(渋谷正章)