キケが語ったヘルメットの秘話 ドジャースからFAになったキケことエンリケ・ヘルナンデス内野手は密かな二刀流として知られる…
キケが語ったヘルメットの秘話
ドジャースからFAになったキケことエンリケ・ヘルナンデス内野手は密かな二刀流として知られる。今季は5試合に登板し防御率15.19。登板時には特注ヘルメットも話題になったが、その裏話を明かした。
今年4月29日(同30日)、ドジャースが15得点と大量リードで野手登板で登場したキケは、頭頂部が空いているサンバイザー型のヘルメットを着用した。MLB公式YouTubeチャンネルの番組「Baseball and Coffee with Adam Ottavino」に出演したE・ヘルナンデスはきっかけはスプリングトレーニングだったと明かした。
きっかけは2月、スプリングトレーニングでボビー・ミラー投手の頭部に打球が直撃した後だった。その後、医者の1人が、投手が使用できる防護用のヘルメットを持参したという。そこでE・ヘルナンデスも「僕にもください」と要求。医者は不思議がっていたが「(4度登板した)去年の数字を見てくださいって返した。それで、その日、1日被らせてもらった」と明かす。
医者の帰宅の時間になったものの、E・ヘルナンデスは「『ちゃんと返しますから』って伝えたよ」と言いつつも“返却”せず。「(開幕シリーズの)日本に持ってきてくれ」と言われたが、それを無視したという。「この男は一体誰にヘルメットを預けたか分かっていなかったね。彼(医師)がもう二度とこのヘルメットを目にすることはないぞ、って思った」と笑う。
日本に持参せずにそのままキャンプ地のアリゾナからロサンゼルスに送った。そしてチームメートには「俺は有言実行の男だ。もし投げる時がきたら、このヘルメットを被る」と宣言。実際に4月に着用して登板した。(Full-Count編集部)