ドジャースの大谷翔平投手(31)が25日(日本時間26日)、オンライン取材に応じ、前日に出場を表明した来年3月開催の第…
ドジャースの大谷翔平投手(31)が25日(日本時間26日)、オンライン取材に応じ、前日に出場を表明した来年3月開催の第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への思いを語った。大会での起用法に関しては前回に続く投打二刀流を否定せず、球団と話し合いながら慎重に見極めていく考え。また、阪神の佐藤輝明内野手(26)ら代表入り有力候補の若い選手たちに金言を授けた。
世界一の座を奪回した2年前の歓喜と興奮は今も鮮明に覚えている。WBC参戦表明から一夜明け。オンライン取材に応じた大谷は「自分の気持ちというか、ずっと出たいな、選ばれたいなと思っていました」と熱い思いを吐露。「選ばれること自体、光栄なことではあるので楽しみにしたいなと思っています」とにこやかに話した。
初めて出場した23年の前回大会は打者と投手、二刀流でプレーし、MVPに輝いた。しかし、レギュラーシーズン終盤に右肘を故障して2度目の手術。昨季はリハビリのため、打者に専念した経緯がある。来季は二刀流完走を目指すシーズン。WBCでの登板はけがのリスクを伴うとあってか、「起用法についてはまだ分からない」としながらも大谷は「二刀流出場」を否定しなかった。
「何通りかプランを持っておくべきだと思う。投げるパターンと投げないパターン。球団と話をしながら開幕に向けてどういう感じで入っていけばいいかプランに沿っていけばいい」
2月上旬から始まるキャンプでの自身の状態を確認しながら球団と協議していく考えを明かした。
楽しみなのは出場することだけではない。18年のメジャー移籍後、接点のない若い才能あふれる日本の選手たちとの共闘だ。
阪神の佐藤輝や森下、広島・小園らが代表入り候補に挙がっている。「今、活躍している選手がどういうレベルなのか、自分の想像とどう違うのかなっていうのは楽しみではあります」。若い選手たちへの助言を問われると、「健康でプレーするのが一番」と前置きしながら「かといって、安全にいってたら伸びるものも伸びなかったりするので、どれぐらいギリギリを攻めれるかっていうのが大事」と、自身の経験に基づいた金言を授けた。
来年3月5日のWBC1次リーグ開幕まで99日。「前回以上に素晴らしくなるんじゃないかなと思っている」。ふたたび日の丸を背負う決断をした大谷が超人的パフォーマンスで侍ジャパンを連覇に導き、世界中の野球ファンを魅了する。
◆23年WBCの大谷調整スケジュール 当時エンゼルスの大谷は2月15日にアリゾナ州テンピでキャンプインした。22日にライブBPに初登板し、26日にDHでオープン戦初出場。28日のアスレチックス戦でオープン戦初登板し、藤浪との先発対決で2回1/3を無失点に抑え、試合後にプライベートジェットで帰国した。侍ジャパンに合流後は強化試合・阪神戦で2打席連続3ラン。WBC1次リーグ開幕戦の中国戦は「3番・投手兼DH」で投げては4回無失点、打っては2点適時打をマークした。投手としてはその後、準々決勝・イタリア戦で4回2/3を2失点、決勝・アメリカ戦は九回を締めて、世界一に。大会後はマイナーでの調整登板を経て、30日のメジャー開幕戦で2年連続開幕投手を務めた。