投手として25年に復帰したばかりの大谷(C)Getty Images 球界が沸き返る決断となった。 現地時間11月24日…

投手として25年に復帰したばかりの大谷(C)Getty Images
球界が沸き返る決断となった。
現地時間11月24日、大谷翔平(ドジャース)は自身のインスタグラムを更新。注目されていた来春に開幕するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場を正式に表明した。これで2023年大会に続く連覇に向け、井端ジャパンの屋台骨が出来たと言えよう。
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かねてから大谷をはじめとする日本人メジャーリーガーの参戦を求めていた井端弘和監督。主催するWBCIか側との交渉が続いていた中で、大黒柱となり得る二刀流スターの参戦決定は、NPB組も含めたチーム編成を図っていく上で重要なファクターとなった。
もっとも、現時点で懸念されるのは、大谷の起用法だ。
今年6月に右肘側副靭帯の損傷から約2年ぶりに投手として復帰したばかり。ポストシーズンを含めて登板試合数18、消化イニング数67.1と決して多くはないが、蓄積した疲労がどこまで負傷個所に影響を及ぼしているかは不透明である。ゆえに世間に期待される投打二刀流での起用は難しいのではないかとも見られている。
実際、ドジャースは参戦そのものに消極的だったとされている。ABEMAのインタビュー企画「おはようロバーツ」で「(出場判断は)選手が決めること」としたデーブ・ロバーツ監督も「個人的には出場してもらいたくないです」と発言。さらに「26年シーズンに向けてしっかりと休養を取ってほしい」と球団としての“本音”を打ち明けていた。
故障リスクを最小限に留めたいとする球団の想いは、一部の米メディアでも理解されている。日夜ドジャースのあらゆる情報を発信している『Dodgers Nation』は「オオタニには打者としてのみ出場し、肘の大手術から復帰したばかりの腕を休養させ続けることが望まれる」と懇願。WBC出場について「個人としても、プロ野球選手としても、彼にとっては輝かしい功績をさらに伸ばす絶好の機会となる」と理解を示しつつも、「投手としての出場は別の問題だ」と断じた。
「打者としてのみの出場であれば、ある程度の理解はできる。しかし、彼が腕の大手術から復活したばかりであるという事実を考えると、ピッチングも兼ねるのは別問題である。ドジャースとして、オオタニがいつも通りの超人的な活躍を試みるよりも、打者としてだけプレーするほうがはるかに安心できるだろう」
球団と日本代表、そして本人の話し合いで決まるであろうWBCでの起用法。その行方は、侍ジャパンの連覇を占う上でのポイントとなりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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