今週、WRCイベントとして初めて開催されるシーズン最終戦ラリーサウジアラビア(グラベル)に、Mスポーツ・フォードはレギュ…

今週、WRCイベントとして初めて開催されるシーズン最終戦ラリーサウジアラビア(グラベル)に、Mスポーツ・フォードはレギュラークルーのグレゴワール・ミュンステール、ジョッシュ・マカリアンに加え、マルティンス・セスクス、カタールのナッサー・アル‐アティヤをドライバーとしてエントリー。4台のフォード・プーマ・ラリー1で臨む。

サウジアラビアを訪れるのは初めてというミュンステールは「この国の文化に触れたり、まったく新しいラリーに挑むのを楽しみにしている」とコメント。
「ステージは、間違いなくまさに試練。路面はサンディなセクションや、大きな石が散乱するラフな場所が混ざっているので、パンクのリスクをマネジメントしたりマシンを無事のまま走らせることが重要になる。過酷なラリーになると思うが、賢明さを維持できればチャンスも生まれる。自分たちは堅実なプランでアプローチし、いい結果でシーズンを終われるようにしたいね」

前戦ジャパンでは悔しいリタイアに終わったマカリアン。
「サウジアラビアに向けては、ラリー1のデビューシーズンを力強く締めくくりたい。ジャパンは厳しい週末になったが、すぐにリセットして、この新しいチャレンジに向けて万全の準備を整えてきた。誰にとっても過去のデータに頼れない状況なので、まさに実力が試される。自分がここまで学んだところでは、ステージは性格があっという間に変わるので、手堅く意志を強く持って、慎重さとプッシュする適切なバランスを保たなくてはならないラリー。このチャレンジにワクワクしているし、全力を尽くすよ」

ラリー1での参戦はフィンランド以来となるセスクス。「シーズンの最終戦でまたMスポーツに戻ってこられて、とても気持ちが盛り上がっている。特に、ラリーサウジアラビアという新しいイベントだからね」と意欲を語っている。
「今シーズン、プーマ・ラリー1での自分の成長を続けるための素晴らしい機会になる。誰にとっても新しいラリーなので、みんながイコールからのスタートというのも、いいチャレンジだ。ステージはチャレンジングなので、高い対応力が鍵になる。できる限り多くのことを学んでいきたいと思うし、チームを支えて、ポジティブなパフォーマンスでシーズンを終わりたい」

そして今大会注目のアル‐アティヤは、初めてのラリー1マシンでの参戦に臨む。カタール出身で砂丘にもなれているアル‐アティヤは、中東選手権ではタイトルを20回獲得しているほか、近年はダカール連覇でも知られており、世界ラリーレイド選手権でもトップドライバーとして活躍している。コ・ドライバーはカンディード・カレラが務める。
「Mスポーツ・フォードでラリー1デビューを飾れることを心から誇りに思うし、それがサウジアラビアであることはさらに特別だ。プーマ・ラリー1の改良は、ずっと見守ってきたし、今回、自分自身がこのレベルのパフォーマンスを経験できることを光栄に思う。この地域のラリーは急速に成長しており、サウジアラビアでの初めてのWRCイベントに参加できることは、この上なく光栄なこと。自分の目標は、このチャレンジを楽しみ、できる限り学び、中東のファンの前で強いパフォーマンスを披露することだ」