今週は国内外の最強馬決定戦、第45回ジャパンC(GI、芝2400m)が東京競馬場で行われる。
今年はクロワデュノール、ダノンデサイル、タスティエーラと3世代のダービー馬が集結。加えて、天皇賞・秋を制したマスカレードボールや、ジャスティンパレス、ブレイディヴェーグ、ドゥレッツァとGI馬が7頭。さらには、昨年のジャパンC2着シンエンペラーや、海外からの刺客カランダガンも参戦するなど、豪華なメンバーで争われる。
そんな中、GI連勝を狙うマスカレードボールが、今回の「危険な人気馬」の標的となる。
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■3歳馬の天皇賞秋→ジャパンC連勝は皆無
春は皐月賞、ダービーと惜敗し涙をのんだマスカレードボールだったが、秋初戦の天皇賞・秋では、並みいる古馬を相手に鮮やかな勝ちっぷりを披露。クラシックを獲れなかったうっぷんを晴らす見事なGI制覇となった。今回は王道のGI連勝に挑むこととなるが、果たしてすんなり行くだろうか。
【ジョッキーカメラ】マスカレードボール騎乗のC.ルメール騎手ジョッキーカメラ映像|2025年天皇賞(秋)|JRA公式
過去44回の歴史で、日本調教馬の3歳馬がジャパンCを制したのはわずか5頭(外国調教馬が2頭)。そのうち、牝馬が2頭、2010年ローズキングダムは繰り上がり1着なので、3歳牡馬がきちんと勝ち切ったのは、1998年エルコンドルパサーと01年ジャングルポケットのわずか2頭のみで、3歳牡馬が勝つことは、やはり容易ではない。
また、3歳馬が天皇賞・秋を制してジャパンCに駒を進めたのは、1996年バブルガムフェローと2002年シンボリクリスエスの2頭がいるが、いずれもジャパンCでは敗れている。名馬と呼ばれる素晴らしい馬でも、3歳で王道ローテを連勝することは難しかったわけで、天皇賞・秋を激走し、中3週で再び古馬の猛者を倒すまでの調子を維持することは極めて厳しいのだろう。
加えて、過去10年の勝ち馬延べ10頭中9頭が芝2400m以上の重賞で勝利していた実績を持っている。マスカレードボールのダービー2着は頼もしい成績ではあるが、勝ち鞍があるのはあくまで芝2000mまで。スタミナと底力を証明する長距離戦で勝ち切っていることは重要な要素で、その点は減点材料と考えていいだろう。
血統面ではドゥラメンテ産駒もジャパンCでは勝ち切れていない点も気がかり。これまでに【0.2.1.2】と、あと一歩の成績で、タイトルホルダーやリバティアイランドといった名馬たちも突き抜けることはできていない。
今回は、ダービーで敗れたクロワデュノールや、海外でGI制覇を果たしたダノンデサイルなど、天皇賞・秋からさらにレベルアップしたメンバー構成。若き3歳が連勝を果たすのはかなり厳しい条件といえるだろう。鞍上ルメール込みで人気は沸騰するだろうが、そこまでの信頼度はないと考え、妙味を考慮すると、少なくとも「頭」勝負は避けたい。
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◆著者プロフィール
石川豊●いしかわゆたか 20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。

























