◇米国女子◇CMEグループ ツアー選手権 最終日(23日)◇ティブロンGC ゴールドコース(フロリダ州)◇6590yd…
◇米国女子◇CMEグループ ツアー選手権 最終日(23日)◇ティブロンGC ゴールドコース(フロリダ州)◇6590yd(パー72)
女子ゴルフ史上最高額の優勝賞金400万ドル(約6億2850万円)に設定されたシーズン最終戦で、世界ランキング1位ジーノ・ティティクル(タイ)が連覇を遂げた。
初のプレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手)に輝き、2年ぶりにナンバーワンの証「ベアトロフィ」を奪還した平均ストロークも2002年アニカ・ソレンスタム(スウェーデン/68.697)のツアーレコードを更新して「68.681」をマーク。まさに記録ずくめの締めくくりに「400万ドルがモチベーションになったのかも。アニカが怒らないことを願っています」と満面の笑みだった。
前週水曜、テキサス州ダラスに置く拠点での練習中に手首に痛みを覚えた。木、金曜はショートゲームを中心に練習したものの、週末2日間はクラブを握ることを見合わせた。ティブロンGCに入っても17日(月)に9ホールをプレーした後、翌日はボールを打たなかった。開幕前の「4ラウンドを完走できれば十分すぎる」という言葉は、謙遜でもなんでもなかったという。
最終日は後続に6打差をつけてのスタートで、自らのプレーに全集中。最終組の2サムでネリー・コルダと回ろうと、同じタイ出身のパジャレー・アナナルカルンがチャージをかけようと、一切リーダーボードは見ずに情報をシャットアウトした。「17番グリーンで初めて確認したわ」。18番で3mのバーディパットをしっかり決め、4打差で完勝した。
全てを手に入れたシーズンのようで、負けたシーンも衝撃的だった。7月「アムンディ エビアン選手権」では決めればメジャー初制覇の3mを外し、正規18番からミラクルを連発したグレース・キム(オーストラリア)とのプレーオフの末に敗れた。9月「クローガー・クイーンシティ選手権」では最終ホールでまさかの4パットV逸。「(周りは)きょう、トロフィを掲げる私を見ているかもしれない。でも、その前に4パットで泣いている私もきっと見ているはず。エビアンでも間違いなく泣いていました。ウソはつきません」と惜敗を乗り越えてきた。
涙を拭いて立ち上がり、2年連続でつかんだ超ビッグマネーに笑顔がはじける。「稼いだら使って、また稼ぐ。それが“戦略”です。貯め込んでしまうと、もう稼げなくなるかもしれないから。だから絶対に買い物へ行くけど、両親にも少しは渡さなきゃね」と、いたずらっぽく言った。(フロリダ州ネープルズ/亀山泰宏)