2025年高校野球の主な公式戦が終了した。今年も様々なトピックスで熱く盛り上がった高校野球界の1年を都道府県別に振り返っ…
2025年高校野球の主な公式戦が終了した。今年も様々なトピックスで熱く盛り上がった高校野球界の1年を都道府県別に振り返ってみたい。
沖縄県は今年の「主役」だった。夏の甲子園で、沖縄尚学が悲願の夏初優勝。これまでセンバツでは2度の優勝はあるが、夏11度目の出場で待望の栄冠を手にした。
立役者は左腕エースの末吉 良丞投手(2年)だった。初戦で完封、仙台育英(宮城)戦では完投勝利。全6試合で登板し、防御率は1.06、34回を投げて39奪三振と、まさに圧巻の成績を残し、優勝の瞬間もマウンドにいた。史上初の2年生左腕としてジャパンにも選出された最速150キロ左腕の快投は、誰の心にも印象深く残ったに違いない。
また、背番号10の新垣 有絃投手(2年)の存在も忘れてはいけない。4試合に登板、3試合に先発し、防御率0.82を誇り、末吉との「左右2年生投手コンビ」で優勝に大きく貢献した。秋からの新チームでも大黒柱として来年に向けての活躍にも期待される。
沖縄の近年5年の夏甲子園出場校は、沖縄尚学が3度、興南が2度と、2校が独占している。しかし、エナジックスポーツが今年のセンバツに出場するなど、新興勢力の台頭は著しい。ウェルネス沖縄、KBCも常に県大会では上位に顔を並べている。沖縄尚学と興南の2強時代も決して盤石ではない。
これまでは沖縄の逸材が県外に流れる傾向があったが、近年は県内にとどまる選手も多いという。沖縄尚学の比嘉監督をはじめ、興南、エナジックスポーツなどの指導者の評価が高く、県内で成長を希望する選手が多い。末吉も軟式出身で浦添市出身。沖縄尚学は末吉をはじめ、背番号1から10まで、レギュラー陣はすべて沖縄県内出身だった。ベンチ入りメンバーでも県外出身は3人のみ。まさに沖縄で生まれ育った選手が活躍しての全国制覇は、沖縄の今後にとっても大きな意味を持つ。
宜野座、宮古などの公立勢も力をつけ、沖縄県勢のレベルアップにも大きく貢献している。沖縄尚学の夏甲子園Vは、新たな時代の幕開けにもなる可能性を秘めている。