■3位のRB大宮はホームで先制【J2リーグ第37節 11月23日 14時00分キックオフ 大宮 1ー2 徳島 NACK5…

■3位のRB大宮はホームで先制

【J2リーグ第37節 11月23日 14時00分キックオフ 大宮 1ー2 徳島 NACK5スタジアム大宮】

 ラスト2試合のJ2では、どんなことも起こり得る。

 J2リーグ第37節が11月23日に一斉開催され、3位のRB大宮アルディージャが5位の徳島ヴォルティスとホームで対戦した。RB大宮の勝点は63で、徳島は61である。結果次第で順位が入れ替わる。

 ホームのRB大宮は、U-20日本代表のCB市原吏音を累積警告による出場停止で欠く。最終ラインは右から関口凱心、村上陽介、イヨハ理ヘンリー、出場停止明けの下口稚葉で構成される。

 首位の水戸ホーリーホックと勝点4差、2位のV・ファーレン長崎と勝点3差のRB大宮は、自分たちが勝ち続けることでJ1自動昇格の可能性をつなぎとめる立場だ。そもそも宮沢悠生監督の指揮下となった31節から、「一戦必勝」のメンタリティで勝点を積み上げてきた。この日もこれまで同様に「目の前の試合に勝つ」との意思統一で試合に入り、前半14分にスコアを動かす。

 徳島の3バックとダブルボランチの間で、2トップのFWカプリーニやトップ下の豊川雄太がボールを引き出していった。彼らがブロックの間のスペースを使うことで、インサイドハーフのアルトゥール・シルバやアンカーの小島幹敏が前を向いてプレーできていた。その流れでボランチ小島が3バックの背後へ、ソフトタッチのラストパスを通す。これをFWオリオラ・サンデーが、右足のワンタッチボレーで蹴り込んだ。

■わずか5分間のスキを突かれ

 今シーズンのRB大宮は、先制した試合は16勝2分1敗の成績を残している。逆転負けは22節のいわきFC戦だけだ。宮沢監督就任後は5勝1分と不敗記録を更新中で、チケット完売のホームの後押しを受けていることを考えても、先制したRB大宮が試合の主導権を握ったとみることはできた。

 しかし、徳島がアウェイで盛り返すのである。30分、ボランチ鹿沼直生がRB大宮陣内右サイドからゴール前へクロスを入れる。RB大宮は左CBイヨハがヘディングでクリアするが、このボールが徳島MF高木友也にわたる。ペナルティエリア内で相手にボールが入ったことで、アンカーの小島と右CB村上陽介が高木との間合いを詰める。その瞬間に、村上の背後へパスを通された。徳島MF渡大生に、村上が背中を奪われることとなってしまった。ペナナルティエリア内の至近距離からシュートを浴び、RB大宮は同点に追いつかれてしまうのである。

 その4分後にも、失点を喫してしまうのだ。徳島GKのキックを、イヨハがヘディングで跳ね返す。このボールにアルトゥール・シルバが反応するが、徳島のボランチ児玉駿斗に引っ掛けられてしまう。児玉から渡へボールがつながり、さらにFWトニー・アンデルソンへわたり、ペナルティエリア右のFWルーカス・バルセロスへパスを通される。RB大宮はアンデルソンに下口とヘンリーが寄せており、バルセロスはフリーだった。GK加藤の股間を抜かれ、2点目を決められてしまった。

 宮沢監督は「スキを見せた時間帯に、相手に得点されてしまった」と振り返った。「誰が(ボールホルダー)いって、誰がカバーリングするというところがしっかりできていれば、防げた失点だったと思います」と話した。ここ2試合はクリーンシートを達成してきたRB大宮の守備陣が、このわずか5分間だけ「スキ」を見せてしまったのである。

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