【明治安田J2リーグ】V・ファーレン長崎 2ー1 水戸ホーリーホック(11月23日/PEACE STADIUM Conn…

【映像】「レッド覚悟」のスライディング

【明治安田J2リーグ】V・ファーレン長崎 2ー1 水戸ホーリーホック(11月23日/PEACE STADIUM Connected by SoftBank)

【映像】レッドになったスライディングタックル

 水戸ホーリーホックのGK西川幸之介が終了間際に一発退場。クラブ史上初のJ1昇格を懸けた最終節に守護神が出場停止となり、ファンからは様々な声が上がっている。

 J2リーグ第27節でV・ファーレン長崎と水戸が対戦。その90+3分、大きなアクシデントが発生する。

 勝利すればJ2優勝とJ1昇格が決まる水戸が、1点を追いかけて攻め込む。CKの流れで攻め上がっていた西川がセンターサークル付近から前線にボールを蹴り込もうとしたところ、長崎のFWマテウス・ジェズスに引っかかってしまう。ミスによって失ったボールが水戸陣内の左サイドのタッチライン沿いに飛んでいく。これをジェズスと西川が懸命に追いかけると、先に到達してボールを触ったのはジェズス。すると、西川は決死のスライディングタックルを仕掛けた。これがボールではなくジェズスの足にヒットし、ファウルの笛が鳴った。

【映像】「レッド覚悟」のスライディング

 ファウルの位置はゴールから約35mほどの距離があったが、ゴールがガラ空きの状態だった。したがって、ジェズスが突破していれば決定的な得点機会だったという判断のもと、西川にはレッドカードが提示され、DOGSOにより一発退場を命じられた。

 解説で元日本代表の徳永悠平氏は「ある程度、覚悟をした部分はあると思いますけどね。自分のカットされたところからそのまま対応した形になったので。抜かれると即失点というのが頭の中にあった中での対応だったと思います」と選手目線で言及し、「水戸としてはある程度、仕方ない部分がありますし、負けている状況を考えるとしょうがない部分でもあったと思います」とコメントした。

 ファンもSNS上で反応。「退場は痛過ぎる」「あと一戦あるのにその退場は要らなかったな」「なかなかきびしいなあ」「コレは痛い」と悔やむ声、「DOGSOですね。タッチライン際といえども、エンプティーゴールなので退場やむなし」「そらDOGSOよな」「ムズいよな」「この1失点と次節出場停止の天秤」「西川君の狂気が爆発してもうた…」とあきらめの声が多くあがった。

 また「西川は水戸を救おうとしたんだよ。レッド覚悟でしょ」「気持ちはわかる」「今のは仕方がない」「西川の貢献度はかなり大きいし、ちょっと焦ったかな」「お互いに全力でプレーした結果だし、西川も足がかかって笛がなった時点で退場になるのは覚悟してただろう」「勝てば昇格の試合で古巣戦という最高のモチベだったので、退場で出られないのは悔しいだろうな」と西川への同情の声もあり、様々な思いが交錯した。

 試合はそのまま2-1で2位の長崎が1位の水戸に勝利し、順位が入れ替わった。なお、初のJ1昇格に王手で今節に臨んでいた水戸は、守護神を欠いた状況で全てが決まる最終節を戦うことになる。
(ABEMA de DAZN/J2リーグ)