セレッソ大阪が、2年連続アシスト王が確実なブラジル人、MFルーカス・フェルナンデス(31)に1年半の契約延長オファーを出…
セレッソ大阪が、2年連続アシスト王が確実なブラジル人、MFルーカス・フェルナンデス(31)に1年半の契約延長オファーを出したことが23日、分かった。今秋の大けがで今季絶望となった中、クラブはこの2年間の実績で最大限の誠意を込めたオファーを提示した。
野口裕司チーム統括部部長代行(53)によると、交渉は今夏から水面下で始まっており、このほど正式な契約延長の提示を行ったという。今後本格的な交渉に入る。
ルーカスは札幌から移籍1年目の24年は10アシスト、2年目の今季は2位に現在5差をつける15アシストで2年連続の1位が決定的。
9月28日京都戦では、右膝前十字靱帯(じんたい)断裂と半月板損傷で手術を受け、現在はリハビリ中。今季残り全6試合の欠場が決まる大けがだが、それでも個人タイトルが取れるほど開幕から8カ月間の働きは、7得点を含めてクラブ史上最高助っ人との評価がある。
寡黙ながら闘争心あふれる姿勢と高度なパス技術、キックの正確さ、球際の強さはずばぬけており、FWハットンが得点ランク2位の17ゴールを挙げる活躍も支えている。
これらの貢献度で、1億円は軽く超えるとみられる年俸面の交渉がカギを握る。ただ、リハビリが続きそうな来年序盤も、クラブは医療的なサポートを全面支援するつもりで、その誠意はルーカスにとって心に響くはずだ。
来年2月に開幕する約4カ月間の特別大会「Jリーグ百年構想リーグ」、及び秋春制移行となる26-27年シーズンの計1年半。オーストラリア人のパパス監督が続投するC大阪は、ルーカスと契約を延長し、その完全復活を待つことになる。
◆MFルーカス・フェルナンデス 1994年4月24日、ブラジル生まれ。フルミネンセやアトレチコ・パラナエンセなど母国クラブを経て、19年に札幌、24年C大阪へ完全移籍。3トップの左右やウイングが主戦場で、この2年間は心技体ともキャリアハイの内容を示した。J1通算206試合19得点(25年は32試合7得点)。174センチ、66キロ。