◇米国女子◇CMEグループ ツアー選手権 3日目(22日)◇ティブロンGC ゴールドコース(フロリダ州)◇6590yd…
◇米国女子◇CMEグループ ツアー選手権 3日目(22日)◇ティブロンGC ゴールドコース(フロリダ州)◇6590yd(パー72)
折り返した10番は359ydと短いパー4。右から3ydに切られたピン位置も、世界に誇る山下美夢有のショット力をもってすれば、ピタッとピンそばにつけてもおかしくなかった。しかし、つかまったアイアンショットはグリーンセンターから傾斜を流れて左端へ。上って下るロングパットを寄せてのパーに不満がのぞく。
「いい状態だったら、絶対ピンに絡むショットは打てると思うんですけど、なかなかショットが絡んでいかない。100yd以内のショットも全然ピンに絡んでいないので、流れ良くは回れていないのかなと思います」と早口で言った。持ち球はドローだが、フェードも巧みに操る。12番(パー3)でも右手前のピンにアタックできず、つかまったドロー軌道を描く一打を悔しそうに見つめた。
フェアウェイがワイドなティブロンGCでのフェアウェイキープ率100%(14/14)は評価に直結するものではないという。その上で「セカンドの精度が悪すぎる」とこぼす。この日77.78%(14/18)だったパーオン率では測れない部分。「左にも右にも、どっちにも行ったりしている。自分の中でコントロールができていない」。精密機械のようなショットを生み出す本来のスイングの感覚を取り戻そうと必死だ。
伸ばし合いの一日は「71」にとどまり、通算6アンダー36位で最終日を迎える。プレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手)を争う世界ランキング1位のジーノ・ティティクル(タイ)が通算22アンダーで首位を独走する展開。年間タイトルレースで唯一逆転の可能性を残す山下はこの最終戦優勝が必須で、ラスト18ホールで16打差をひっくり返すのは現実的ではない。1978年のナンシー・ロペス、2017年のパク・ソンヒョン(韓国)に続くルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人賞)との2冠は厳しくなった。
それよりも、本人はスイング、ショットの状態を戻すことで頭がいっぱい。大ブレークを果たした米ツアー1年目を締めくくる節目のラウンドであろうと、誰より丁寧に一打一打と向き合う姿勢は変わらない。(フロリダ州ネープルズ/亀山泰宏)