18歳ながら、デニス・シャポバロフ(カナダ)は2017年シーズンで、衆目を引く活躍を見せた。今年に示した存在感を振り返れば、「躍進した」と言っても過言ではないだろう。そのシャポバロフがこのほど、今年最も上達した選手に贈られる「Most Im…

18歳ながら、デニス・シャポバロフ(カナダ)は2017年シーズンで、衆目を引く活躍を見せた。今年に示した存在感を振り返れば、「躍進した」と言っても過言ではないだろう。そのシャポバロフがこのほど、今年最も上達した選手に贈られる「Most Improved Player Of 2017」に選ばれ、その活躍を表彰された。

シャポバロフは今シーズンの開始時点では、世界ランキング250位に過ぎなかった一方で、2017年10月30日付けのランキングでは、49位と50位以内に入るジャンプアップを記録した1年となった。

同選手の活躍は内容的にも目を見張るものがあり、カナダ・モントリオールで8月に開催されている「ロジャーズ・カップ(マスターズ)」で、「ATPファイナルズ」にも第1シードで参戦するラファエル・ナダル(スペイン)に勝利するなど、ビッグネームも倒してきた。

また同大会では、準決勝に進出するなど、ランキング上位の選手と比べても遜色ない成績を記録しており、シャポバロフは存在感をアピールした。

さらに、予選で敗退したものの、同選手は「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」にも参戦しダイナミックなフォアハンドや、鋭い片手バックハンドから繰り出されるキレのある打球で、実力ある対戦相手も苦しめた。

今年、はっきりと存在感を示したとはいえ、シャポバロフはまだ18歳。自身のテニスもまだまだ進化するとすれば、今後、スター級選手の活躍を見られる日も来るかもしれない。(テニスデイリー編集部)

※デニス・シャポバロフは左右にダイナミックに展開できるフォアハンド、苦しい体勢からでもウィナーを放てるバックを武器に2017年、活躍した

(Photo by Minas Panagiotakis/Getty Images)