“大きな相手には自信がある”の宣言どおり、カウンターの強烈な“左フック”で192センチの巨体が崩れ落ちる衝撃の“足ピン…
“大きな相手には自信がある”の宣言どおり、カウンターの強烈な“左フック”で192センチの巨体が崩れ落ちる衝撃の“足ピン”ダウン。実況席の魔裟斗も「これは立てない」と確信する鮮烈なKO劇となった。
11月15日、国立代々木競技場第一体育館で開催された「K-1 WORLD MAX 2025」、ゾーラ・アカピャン(アルメニア)とアイメリック・ラジジ(フランス)の-70kgトーナメント準々決勝は、1ラウンド2分40秒、アカピャンの左フック一撃で決着した。
ベラルーシとアルメニア、2つのバックグラウンドを持つアカピャンは、昨年はカスペル・ムシンスキやダリル・フェルドンクといった強豪に競り負けたが、今年5月の璃久戦で破壊的パンチの連打による1ラウンドKO勝利で存在感を示した。対するラジジは“マルセイユの巨塔”の異名を持つ192cmの長身選手。欧州のタイトルを多数獲得し、通算26戦23勝(3KO)2敗1分。敗れた相手もK-1、GLORY、ONEを制したジョルジオ・ペトロシアンと、ヨーロッパ屈指の実力者だ。
身長差12センチ、手足の長さも勝るラジジとの対峙は“巨人討伐戦”の様相。アカピャンは試合前に「もっと大きな相手と戦ったことがある」と語ったとおり、開始直後は距離を取りながら慎重に観察する立ち上がりとなった。
アカピャンは積極的にインローを蹴り、ガッチリとガードを固めながらラジジの打撃を吸収しつつ、強烈な左ボディや距離を詰めての右ストレートで“巨人対策”を披露。一方のラジジも前蹴りでコーナーに追い込み、強烈なワンツーを返す。アカピャンもフルスイングの左、右フックを繰り出し、互いに“仕留めにかかる”緊迫感に包まれた。
その最中、ラジジは長いリーチを活かした左ジャブとローで距離を探るが、前に出た瞬間をアカピャンが逃さない。右で触りながらの左フック一閃。もろに被弾したラジジの巨体は、後ろへ崩れ落ち“足ピン”状態で沈黙。ABEMA解説の魔裟斗も、倒れた瞬間に「これは効いた、これは立てないだろう。これは効いただろう」と断言。ファンからも「ずっと狙ってたのか」「綺麗に入った」「一発狙ってた」「これは優勝候補」と騒然となった。
ラジジは一瞬、身を起こすがダメージが全身に回り、ガクリと力尽きる。ゴングを耳にした魔裟斗は「アカピャン強いね」と2度繰り返し、その強さを噛みしめた。この勝利によりアカピャンは準決勝進出を決めたが、試合中の負傷により無念の欠場。それでもトーナメントに鮮烈な爪痕を残した。