錦織圭 内田海智にストレートで敗れて4強入りならず 男子下部ツアー「横浜慶應チ…
錦織圭 内田海智にストレートで敗れて4強入りならず
男子下部ツアー「横浜慶應チャレンジャー」(神奈川・慶應義塾大学日吉キャンパス 蝮谷テニスコート/チャレンジャー75)シングルス準々決勝が11月21日に行われ、第1シードの錦織圭(ユニクロ/世界ランク158位)は、第8シードの内田海智(富士薬品/同288位)に2-6,2-6で敗れ、ベスト8で復帰戦を終えた。
【動画】内田海智がマッチポイントで回り込みのフォアハンドのリターンエースを決めて錦織圭を撃破
35歳の錦織にとって、今大会は8月の「シンシナティ・オープン」(アメリカ・シンシナティ/ATPマスターズ1000)以来、約3か月ぶりの実戦となった。
国内チャレンジャー大会への出場は、2006年の「島津全日本室内テニス選手権」以来、実に19年8か月ぶり。初戦では市川泰誠(ノア・インドアステージ/同793位)を4-6、6-1、6-1で下し、2回戦でもシン・サンヒ(韓国/同374位)を6-4、6-1で破って8強入りした。しかし、腰の怪我により試合から遠ざかっていた影響もあり、「自分のテニスを心掛けないと歯車が合わなくなってくる」と課題も口にしていた。
迎えた準々決勝では、拠点とするアメリカ・フロリダのIMGアカデミーでともに練習していた内田と対戦。
立ち上がりは2回戦での課題だった攻撃的な姿勢を見せたものの、3度のブレークポイントを活かせず。硬さが見られた内田も徐々にペースを上げ、パワフルなショットに押されて2度のブレークを許し、第1セットを落とした。第2セットも腰をかばうような場面が見られ、角度をつけた内田のショットに対応しきれず、勝機をつかめないままストレートで敗れた。
試合後には、「収穫としては、やる気が出たのと良いプレーがあったこと。サーブとストロークの“バシッ”というのが入ってくれれば……。まだその感覚がしっくりきていないので、そこが治ればもうちょっと戦えたかな」と振り返った。
「勝つにしろ負けるにしろ、最後1試合ぐらいかなと思っていた」と語り、腰の状態が万全ではないことも明かした。それでも、コート内外で時間をともにした内田との対戦は刺激となったようだ。
「海智のプレーがすごい良くて、今の自分では勝てないなというのもあった。負けたにしろ、自分の中からやる気、ガッツが多少出てきた。それが久しぶりだったのでうれしかった」
「先は見えない」と語りながらも、「オーストラリア(全豪オープン)でガチガチになるより、先に3試合できたのは良かった。悪い部分の方が多いですけど、そこをしっかり直していければ」と、1月12日に始まる全豪オープン予選へ視線を向けている。