井上はサウジ決戦でどんな戦い方を選ぶのか(C)Getty Images プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者井…

井上はサウジ決戦でどんな戦い方を選ぶのか(C)Getty Images

 プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(大橋)が12月27日、年内最後のリングに立つ。サウジアラビアのリヤドで開催されるボクシング興行「THE RING V:NIGHT OF THE SAMURAI(ナイト・オブ・ザ・サムライ)」のメインイベントで、WBC世界スーパーバンタム級2位アラン・ピカソ(メキシコ)を相手に防衛戦を戦う。

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 この試合がプロ32試合目となる井上が、初めてとなるサウジアラビアでの戦いでこれまで同様、対戦相手を圧倒し無敗を維持するのか。ビッグマッチが近づくにつれ、試合予想など各国メディアでこの一戦を占う報道が流れる中、はやくも王者の圧勝を有力視する声も聞こえてきている。

 米ボクシングサイト『FightNights』が現地時間11月20日、「イノウエ対ピカソ:勝敗の行方は?」と銘打ったトピックを掲載。両選手の特徴などを紹介しながら結果を予想する内容となっている。

 そして同メディアも井上を“本命視”する。「31勝0敗という完璧な戦績を誇り、その多くをKOで仕留めてきた」とこれまでの戦績を振り返りながら、「過去の試合パターン通りとなれば、イノウエはピカソを瞬殺する可能性すらある」などと見通している。

 さらに、「イノウエの最大の武器はKOパワーだ。初回から試合を支配し、早いラウンドで終わらせるケースが多い」とスタイルを説いており、この一戦での戦い方として、「今回も序盤から主導権を握って相手を崩すアプローチを取ると見られる。KO能力こそ最大の武器であり、早い段階で決着をつけたいと考えるはずだ」と予想。

 また、一方のピカソについて同メディアは、「防御とカウンター主体のスタイルであり、自ら飛び込むタイプではなく、攻めどころを待ち、的確に打ち返すタイプ」と評しながらも、「ただし、イノウエのような強烈な攻撃力とスピードを持つ相手に対応できるかは未知数だ」と指摘する。

 加えて、トピック内では、この試合への反響として、「多くの専門家やアナリストたちは、イノウエのパワーとスピードの組み合わせがピカソにとって手に負えないと予測している」などの声も伝えている。

 井上は前回のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との一戦では12ラウンドをフルに戦い、判定での完勝を収めた。そのおよそ3か月後に上ることになるサウジアラビアのリングでは、海外メディアの予想通り、早い回での決着となるのか。いずれにせよ、“モンスター”がベルトを保持したまま新たな年を迎える可能性は高いと言えるだろう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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