トラウトはエンゼルスとの長期契約を2030年まで結んでいる(C)Getty Images ドジャース・大谷翔平が世界一連…

トラウトはエンゼルスとの長期契約を2030年まで結んでいる(C)Getty Images

 ドジャース・大谷翔平が世界一連覇、今季3年連続、通算4度目のMVPを獲得した一方で古巣、エンゼルスのオフの動きも注目されている。

 現地時間11月18日に、エンゼルスを長く支えた外野手、テイラー・ウォードとオリオールズのグレイソン・ロドリゲスとの交換トレードの発表があったばかり。チーム再建を必死に進めている過程にはあの大物外野手の放出も浮上している。

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 米メディア『FANSIDED』ではカート・スズキ新監督が指揮を執る来季に関して、トラウトの存在が注目を集めていると伝えている。

 トラウトに関しては「2030年まで年間3700万ドル(約58億円)以上の支払いを受けており」「トレード禁止条項が適用されている」と巨額契約が残る中、「アナハイムでの将来について新たな疑問が浮かんでいる」と、契約が球団の負担になっていると指摘。

 トラウトは2025シーズン、130試合に出場、打率.232、26本塁打、64打点、OPS.797。記事の中では「スーパースターとしての地位は薄れつつある」としながら、「彼は伝説的な存在であり、今でも優勝を狙うチームの起爆剤となる力は十分にある」として、移籍先に6球団をあげて、考察を加えている。

 トラウトの「怪我のリスクと高額契約」を引き受けられる可能性があるとして、ヤンキース、メッツ、ブルージェイズ、ジャイアンツ、フィリーズなどの常勝軍団とともに大谷が在籍するドジャースもリストアップされた。

 ドジャースに関しては「エンゼルスはおそらくトラウトと大谷翔平の再結成の提案には抵抗する」としながらも「結局のところ、トラウトの法外な給料に対応できるチームはどれだけあるだろうか? その点でもドジャースはMLBで最も層の厚いファームシステムを持っており、トラウトがトレード禁止条項を放棄してくれるチームを見つけるにしても、ドジャースは上位かその近くにランクインしなければならない」と記す。

 さらにトラウト獲得の理由としては「ドジャースは外野で助けを必要としている」と今季、世界一連覇を果たしたチームにおいて「攻撃面で数少ない本当の弱点の一つだった」と打撃不振に悩まされたマイケル・コンフォートや内外野を守れるキケ・ヘルナンデスもFAとなっていることを踏まえて、必要な人材になるとしている。

 仮にトラウトが加入して「大谷、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマンの後ろでクリーンナップを務めるのは素晴らしいコンセプト」と、夢プランが実現すれば確実にチーム強化につながるとしている。

 その上で「ドジャースは怪我のリスクを背負ってでも、トラウトを外野で使い続ける正当性を見出せるかどうかがカギとなる」と結んでいる。

 ドジャースの外野補強をめぐってはすでにカブスからFAとなったカイル・タッカーやヤンキースからFAとなった元MVP外野手のコディ・ベリンジャーも熱視線を浴びている。

 外野手と中継ぎが補強ポイントとなる中、まさかの「ウルトラC」は飛び出すのか。世界一3連覇を目指すドジャース補強の動きが引き続き、注目を集めていきそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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