◇国内男子◇ダンロップフェニックストーナメント 初日(20日)◇フェニックスCC(宮崎)◇7117yd(パー70)◇晴…
◇国内男子◇ダンロップフェニックストーナメント 初日(20日)◇フェニックスCC(宮崎)◇7117yd(パー70)◇晴れ(観衆2101人)
パー5からパー4に変更された4番は初日の最難関ホールになった(平均スコア4.595、対パーで+1.595)。バーディを奪ったのは2人だけ。海外招待選手のアレハンドロ・デル・レイ(スペイン)と、10月の「バンテリン東海クラシック」で初優勝を飾った下家秀琉だ。
2024年の下部ツアーで1ラウンド「59」をたたき出すなど、23歳は身長180㎝の体格に秘めた爆発力も魅力。そして、朴訥な人柄もまた魅力。一日のハイライトであろうバーディも、「たまたまです…」と消え入りそうな声で説明する。ラフからの2打目をグリーン右手前まで運んだ後、15ydをウェッジでチップイン。「強く打ち過ぎたんで、『もうボギーだな』と思ったら入りました…」とつぶやいた。
前週の「三井住友VISA太平洋マスターズ」で決勝ラウンドに進めずにヘコんだ。だからこの日も「ピンチばかりでした。全然だめなんで、調子も」と、「66」で4アンダー2位発進に実感が湧かないという。納得できたバーディはティショットがうまくいった後半14番くらい。「あしたはたぶん、どうせ(たくさん)打つので…」と弱気なコメントを並べる。
岩田寛を心の底から尊敬する男はどこまでもシャイ。初優勝を飾ってからも人目にさらされるのが苦手。練習場でも「(周りを気にして考えていたところと)違うところに行ったりしちゃう」。遠征中、“おひとりさま”の夕食は日常茶飯事だ。「(先輩たちは)あまり誘ってくれない。『後輩なんだから自分から言ってこい』って言われます。言わないと…」
おいしい食べ物がいっぱいの宮崎。「連れて行ってください!」は前夜も言えず、向かったのはハンバーグレストランチェーンのびっくりドンキーだった。「生源寺(龍憲)さんが隣の席でした。生源寺さんは3人でいらしていました。一緒に? いや、大丈夫です。ひとりで食べました…」
報道陣の前では口数が少ないとはいえ、ゴルフへの熱量はたっぷりある。モチベーションは「海外にも挑戦したいので、やっぱりこういう海外勢が参戦する試合とかで上位にいくことですかね」ときっぱり言った。この秋、米下部コーンフェリーツアーから来季のPGAツアー昇格を決めた平田憲聖の大阪学院大の後輩にあたる。「『アメリカで待ってる』と言われるんですけど、僕は全然、格下なんで。追いつけるように…」。伏し目がちな表情の奥には、大きな夢がある。(宮崎市/桂川洋一)