2025年の第五十六回明治神宮大会(神宮)が終わり、今年の高校野球秋の主な公式戦が終了した。明治神宮大会は九州国際大付(…
2025年の第五十六回明治神宮大会(神宮)が終わり、今年の高校野球秋の主な公式戦が終了した。明治神宮大会は九州国際大付(九州・福岡)の初優勝で幕を閉じたが、準優勝の神戸国際大付(近畿・兵庫)がチーム5本塁打をマークするなど、大会を通じて本塁打が多く飛び出した大会でもあった。
昨年春センバツから、高校野球では低反発バットが正式に導入された。いわゆる「飛ばないバット」が採用されて2年目が終わったことになる。今年の明治神宮大会では大会を通じて10本の本塁打が飛び出した。低反発バット採用1年目の昨年が、わずか3本だったことを考えれば、飛躍的に伸びたことになる。ここ10大会でも19年と21年に1大会13本が飛び出しているが、それ以外は1ケタにとどまっていることを考えれば、今年の10本は多かったと言えるだろう。
全国各地区で行われた秋季地区大会でも、今年は大幅に本塁打数が増えた。昨年は全地区で28本だった本塁打は、今年は67本に激増している。
各地区ごとの昨年と今年の比較は以下の通り。
北海道 3本→1本
東北 3本→7本
関東 3本→15本
東京 5本→21本
北信越 1本→3本
東海 0本→2本
近畿 3本→8本
中国 5本→5本
四国 2本→1本
九州 3本→4本
特に関東と東京で大幅に増加していることが分かる。本数が減ったのは北海道と四国だけで、東北と近畿も倍以上に増加した。
この傾向のなか、各地区の優勝校が出場した明治神宮大会だけに、本塁打が増えるのも自然の流れだったかもしれない。低反発バットとはいえ、芯に当たれば飛ぶようにはなっているだけに、高校入学とともにこのバットを使っている1、2年生が、うまく使いこなしてきているとも言える。
来年春センバツ大会でも、大幅に本塁打が増える可能性は高い。野球の醍醐味である「1発」で試合が決まる、そんな試合が多く見られるかもしれない。