ソフトバンク野村勇内野手(28)が20日、今オフは単独自主トレに励むことを明かした。2年前まで牧原大成、1年前は今宮健太…

ソフトバンク野村勇内野手(28)が20日、今オフは単独自主トレに励むことを明かした。

2年前まで牧原大成、1年前は今宮健太らの先輩に師事していたが、来季は定位置争いのライバルになるため“卒業”。「ひとりでやることになりました。まだ詳細は決まっていませんが、しっかりやっていきたいと思います」。来季はプロ5年目で心身ともに成長を目指す。

今季は秘めた才能を一気に開花させた。序盤は代走要因だったが5月からスタメン出場が増え、最終的にプロ最多126試合に出場。打率2割7分1厘、102安打、12本塁打、40打点、18盗塁は大幅なキャリアハイ更新だった。ポストシーズンでも3本塁打で自慢のパンチ力を披露。10月20日、阪神との日本シリーズ第5戦では延長11回に日本一を決める決勝ソロを放った。今月招集された侍ジャパンでも、10日の練習試合広島戦で“日の丸1号”を放つなど、初代表で存在感を発揮し、来春WBC選出へ猛アピールに成功した。

レギュラーシーズン、CS、日本シリーズ、侍ジャパンと大忙しだったが、みずほペイペイドームでの自主トレは継続している。「疲労はあります」と苦笑だったが、この日は福岡県内で行われた選手会ゴルフに参加。チームメートたちとリラックスした表情でラウンドした。自主トレの詳細は今後詰めていく予定で「過去に自主トレに参加させていただいた経験を生かして、自分に厳しくやっていきたい」と力を込めた。

二遊間と三塁も守れるユーティリティープレーヤーで、来季は初の開幕スタメンを見据える。内野は今宮、牧原大らの師匠や、栗原、川瀬ら強力なライバルがひしめく。激しいレギュラー争いを勝ち抜くべく、年明けから黙々と汗を流す。単独トレは一流選手への第1歩。野村が独り立ちする。【只松憲】