◇米国女子◇CMEグループ ツアー選手権 事前(19日)◇ティブロンGC ゴールドコース(フロリダ州)◇6590yd(…
◇米国女子◇CMEグループ ツアー選手権 事前(19日)◇ティブロンGC ゴールドコース(フロリダ州)◇6590yd(パー72)
開幕3日前の17日(月)、山下美夢有は年間表彰式「ロレックスLPGAアワード」でルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人賞)受賞者として壇上に上がり、英語でのスピーチを披露した。60秒間のトライは拍手喝采を浴びたが、本人はちょっぴり悔しそう。手元に用意した紙に頼らず、しっかり顔を上げて話し始めてから約30秒後、言葉に詰まった。緊張からセリフが飛んでしまったが、「言えてなかったのが『before me』だけでした…」。惜しかった場面を苦笑いで振り返る。
大役を務めあげて迎える今季ラストゲームのコースでも、しびれる戦いが待っている。プレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手)争いで2位。最上級ともいえる年間タイトルの行方は16pt差でトップに立つ世界ランキング1位ジーノ・ティティクル(タイ)と山下の2人に絞られており、優勝(30pt)なら逆転での戴冠が決まる。1978年のナンシー・ロペス、2017年のパク・ソンヒョン(韓国)に続いて史上3人目となる新人賞との2冠に挑む。
今季平均ストローク「69.8」でツアー4位につけ、日本ツアー時代には22年から3季連続で達成した60台にも迫る。米女子ツアーではアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)が1998年に初めて達成した大台は、日本勢にとって長く高い壁となってきた。
21年6月の「全米女子オープン」を制し、シーズン途中から本格参戦を果たした笹生優花(69.36)が初めて記録。22年の畑岡奈紗(69.94)、昨年この部門1位でベアトロフィを獲得した古江彩佳(69.99)と過去3人しかいない。9試合33ラウンドと対象が少なかった21年の笹生に対し、今季の山下はすでに23試合86ラウンドをプレー。実質的には日本人ルーキー初の快挙が懸かる。
火曜のプロアマで初めて18ホールを回ったティブロンGCはティイングエリアで左右の木が視覚的にプレッシャーをかけてくるホールがあり、ところどころで池も絡む。10月から8連戦目とあって、プロアマ前の早朝に練習ラウンドのスタート時間が限られたこの日は9番と18番のグリーンチェックにとどめて練習場で調整した。
「結構、あっという間の1年。前半戦は体調管理とか食事だったりが難しかったですけど、後半戦から慣れてきて良くなった。ゴルフ場もすごく難しくて、それを攻略するのが楽しかった」。ラスト72ホール、世界に実力を示したールーキーシーズンを力強く締めくくる。(フロリダ州ネープルズ/亀山泰宏)