スアレスは今季ナ・リーグの最多セーブ記録もマークしている(C)Getty Images 今オフのドジャースの最大の課題で…

スアレスは今季ナ・リーグの最多セーブ記録もマークしている(C)Getty Images

 今オフのドジャースの最大の課題であるブルペン問題――。これにフォーカスしたレポートを米メディア『Los Angels Dodgers ONSI』が公開している。

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 記事の中では今オフ、ドジャースがブルペン補強に「アグレッシブに動く」と表現。『ESPN』のアルデン・ゴンザレス記者の話を引用しながら、ドジャースのブルペンの悲惨さを強調し、「ワールドシリーズ第7戦では先発投手4人全員を継投させる事態にまで至った」と山本由伸が「中0日」で中継ぎ登板、最後を締めた第7戦の内容を振り返った。

 また、こういった状況を抜け出すためにも「球団の期待としては、最終的にFAかトレードのいずれかでクローザーを獲得するだろうと見られている」とまとめている。

 背景には、今季61試合に登板して防御率4.74と不振に終わった守護神タナー・スコットの存在があると指摘。そのうえで、今オフのFA市場には「優秀なクローザーが複数おり、ドジャースの補強ターゲットとなりそうだ」と記している。

 具体的には、メッツからFAとなったエドウィン・ディアス、またかつて阪神で守護神も務めた経験も持つ、パドレスからFAとなったロベルト・スアレスの名前をあげている。

 スアレスといえばNPB時代はソフトバンク、阪神で活躍。2022年からパドレスに在籍し、特に直近2シーズンは24年が36セーブ、25年はナ・リーグ最多の40セーブをマークと安定したパフォーマンスを示している。
 
 一方で、今シーズンは現地時間6月19日に行われた試合内容が大きく注目を集めた。

 ドジャースタジアムで行われたドジャース・パドレス戦では大谷翔平が右肩付近にスアレスの約161キロの剛速球の死球を受け、一触即発の事態となった。ベンチから飛び出そうとするナインを冷静に制止する大谷の姿も話題を集めた。スアレスはこの死球により、3試合の出場停止処分を受けた。

 その後の球宴で大谷自ら、スアレスに対し、この死球騒動に触れ、笑い話に決着させるスマートさを見せたが、果たしてどうなるか。

 ディアスにしろ、スアレスにしろ160キロ前後のフォーシームなど、守護神に必要な力で押すピッチングが可能とあって、ドジャースフロントの判断も注目される。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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