全日本大学準硬式野球連盟は18日、大阪府内で第4回全日本大学準硬式野球東西対抗日本一決定戦甲子園大会(以下、甲子園大会)…

全日本大学準硬式野球連盟は18日、大阪府内で第4回全日本大学準硬式野球東西対抗日本一決定戦甲子園大会(以下、甲子園大会)を始動させた。

 2022年から始まったこの大会。今年で4回目となったが、関東地区大学準硬式連盟会長・山田善則氏が改めて歴史があることを参加したメンバーへ伝えつつも、「準硬式をさらに広げる、2歩目を踏み出す」と、準硬式が新たなステージに進める大会にしたいと伝えた。

 今大会のプロジェクトチームの学生リーダーである田中優乃さん(慶応義塾大・4年)も挨拶の中で“挑戦”という言葉を使い、今までとはひと味違う大会にしていく姿勢を示した。

 「去年も大会に参加してみて、大会運営に携わる学生委員1人1人の視野の広さ、さらには主体性など驚かされることばかりで、大きな転機になりました。だからこそ今回は当たり前のことを疑って考える。新しい視点になって挑戦したくて、思いを込めました」

 学生リーダーのメッセージが伝わったのか。東日本選抜の主将・大滝快晴(国学院大・3年)も、「全員に会って、準硬式が野球界のなかで挑戦している世界だと実感した」と語り、今大会を通じて自身も準硬式発展に尽力することを誓った。

 また西日本選抜の主将・前原隼人(京都産業大・4年)も、「今回で甲子園は3試合目ですが、まだ勝利がないので、今回こそ勝って記録と記憶に残るチームにしたい」と貪欲に勝利に挑むつもりだ。

 その後、2018年から6年間オリンピック委員会で選手教育を務めるなど、数多くのアスリートと交流をしてきた上田大介氏によるインテグリティ研修会を受講。信頼や人間性という言葉を通じて、大学準硬式のさらなる発展につながるヒントをもらったうえで、選手間で今後の準硬式に関する議論を交えた。

 今大会のディレクターである杉山智広氏も「5回、6回と続くように」ということを話していたが、準硬式にとって甲子園大会は、今後も発展しながら歴史的な大会を目指している。次の世代へバトンを繋ぐため、今年はどんな大会となるのか。