◇米国女子◇CMEグループ ツアー選手権 事前(18日)◇ティブロンGC ゴールドコース(フロリダ州)◇6590yd(…

畑岡奈紗は8年連続のエリートフィールド入り

◇米国女子◇CMEグループ ツアー選手権 事前(18日)◇ティブロンGC ゴールドコース(フロリダ州)◇6590yd(パー72)

やはり、最後のエリートフィールドには勝って乗り込むのが心地いい。畑岡奈紗は2週前の「TOTOジャパンクラシック」で3年半ぶりの優勝を飾って以来の試合に臨む。「それ(心のゆとり)はあると思いますし、この試合を勝ちたいっていう気持ちがより増したかな」。タイトルがないまま最終戦を迎えていた過去2年は、この試合を逃せば未勝利でシーズンが終わると力が入っていた面もあったことを認める。

3年半ぶりの優勝を喜びつつ冷静な評価も

2018年「KPMG全米女子プロ」と21年「全米女子オープン」を含めて過去4戦4敗だったプレーオフの“呪縛”を解く一打は、2m強のパーパット。昨季途中から悩みの種だった微妙な距離を「試練」と受け止め、姿勢に気を付けるテーマに集中してシンプルに打ち切れた。涙もあった万感の勝利に手応えをにじませつつ、冷静な分析を忘れていない。

「そうは言っても、(短縮競技の)3日間大会になっちゃったっていうのもありますし、あんまり上の選手も出ていなかった。やっぱり4日間大会、こういうフィールドの厚い試合で勝ちたい」と強調する。TOTO優勝によって得られた世界ランキングポイント24ptは、前週「アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカン」の優勝46ptのほぼ半分に近い数字。それだけ日本開催に上位ランカーの参戦が少なかったことを意味する。「今週勝てれば“本物”かなと思います」とうなずいた。

過去2度の2位があるティブロンGC

ツアー2年目の2018年に19歳10カ月2日で最終戦出場を果たし、これで8年連続となった。21、23年と2度の2位もあるティブロンGCは間違いなく好相性のコースに入る。そして、今年はここで終わらない。次週27日開幕の日本ツアー最終戦「JLPGAツアー選手権 リコーカップ」に初出場することを決めた。

葉巻が似合うアマチュアと和気あいあい

TOTO優勝のタイミングで日本女子プロゴルフ協会から出場資格について説明を受け、「調子がすごくいいですし、今までチャンスがあっても出てこなかった。(国内)メジャーですし、行ってみたいなと思った」。東海岸からの移動で、どれだけ急いでも日本到着は開幕2日前になる。過去に回った経験のない宮崎CCにほぼぶっつけ本番で臨む強行軍。それを乗り越えるだけのポジティブな気持ちで、最後の2連戦も勝ちにいく。(フロリダ州ネープルズ/亀山泰宏)