今永はカブス2年間で24勝11敗の成績を残していた カブスからFAになっていた今永昇太投手は18日(日本時間19日)、球…
今永はカブス2年間で24勝11敗の成績を残していた
カブスからFAになっていた今永昇太投手は18日(日本時間19日)、球団が提示したクオリファイング・オファー(QO)を受諾したとメジャーリーグ選手会が正式発表した。今永はメジャー3年目の来季もカブスでプレーすることとなる。今オフのQOの金額は単年2202万5000ドル(約34億円)で、東部時間の18日午後4時(同19日午前6時)が返答期限となっていた。
正式発表前には、米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のパトリック・ムーニー記者やMLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者ら複数の米メディアが、今永のカブス残留を一斉に報じていた。今永はQOを受諾した初の日本選手となった。
今永は2023年オフにDeNAからポスティングシステムを経てカブスに移籍。4年5300万ドル(約81億3000万円)の契約を結んだ。契約金が100万ドル(約1億5000万円)、2024年の年俸が900万ドル(約13億8000万円)、2025年の年俸は1300万ドル(約20億円)だが、このオフからは複雑な契約となっていた。
米放送局「ESPN」のジェシー・ロジャース記者によると、球団が3年5700万ドル(約87億4000万円)のオプションを行使するかの選択肢を持っており、この権利を破棄していた。それを受け今永に1年1525万ドル(約23億4000万円)のオプションを行使するかどうかの権利が発生したが、今永もオプションを拒否したと見られ、QOが提示されていた。
今永はメジャー1年目の2024年は15勝3敗、防御率2.91、174奪三振、リーグ1位のK/BB6.21をマークし、オールスターにも選出。新人王投票4位、サイ・ヤング賞投票5位の活躍を見せた。開幕投手を任された2年目の今季は、故障で離脱する時期もあったが25試合に先発し9勝8敗、防御率3.73、117奪三振。ポストシーズン(PS)でも登板したが、2試合で0勝1敗、防御率8.10に終わっていた。
2012年から始まったQOは、FA選手がメジャー上位125選手の平均となる年俸で、今季所属した球団と1年契約を結ぶ制度。QOを受諾した選手が他球団移籍した場合は、契約規模に応じてドラフト指名権が補償される。
制度が導入されて以降、昨季までに計144人がQO提示を受けたが、受諾したのはわずか14人。今永の動向も注目されていたが、左腕は1年34億円で来季もカブスでプレーすることを決断した。(Full-Count編集部)