ド軍番記者があげた5つの課題…MLB公式サイトで公開 ドジャースはワールドシリーズ3連覇を成し遂げることができるか。16…

ド軍番記者があげた5つの課題…MLB公式サイトで公開

 ドジャースはワールドシリーズ3連覇を成し遂げることができるか。16日(日本時間17日)、MLB公式サイトは「ドジャースが2026年シーズンに向けて抱える5つの疑問点」という記事を公開。ドジャースが解決すべき課題が示されており話題を呼んでいる。

 記事を執筆したのはドジャース番記者のソニャ・チェン氏。「ドジャースは、チャンピオンとして望み得る限り最高の状態にある。主力メンバーはそのまま維持されており、充実したファームシステムにより、今後何年間にもわたって良い状態を継続できるはずだ」と伝えたうえで、直面する5つの重要な課題を示している。

 チェン氏が1つ目にあげた課題は「ブルペン陣の整備」。今季ドジャースリリーフ陣は防御率4.27で、セーブ失敗はメジャー7番目に多い27回だった。記事ではオフシーズンに獲得したタナー・スコットとカービー・イエーツが期待通りの成績を残せなかったことなどを要因にあげており、「今オフに重要な局面を任せられる投手を探しても不思議ではない」と言及し、候補としてデビン・ウィリアムス(ヤンキースFA)やピート・フェアバンクス(レイズ)の名前をあげている。

 2つ目の課題は「先発ローテ」。チェン氏は大谷翔平、山本由伸、ブレイク・スネル、タイラー・グラスノーを来季のローテーション確定としたうえで、残りの候補に佐々木朗希、エメット・シーハン、ギャビン・ストーン、リバー・ライアンの名前をあげた。過去2年、先発陣は故障者に苦しんだだけに、確定候補にあげた4人に不測の事態があった際の“準備”が大事になってくる。

 野手陣の課題も2つあげられている。1つ目は「ダルトン・ラッシングの起用法」。12日(同13日)、終盤に捕手としてチームを支えたベン・ロートベットのレッズ移籍が決まった。来季、ラッシングが正捕手のウィル・スミスに次ぐ2番手捕手となる可能性は高いが、打撃面でも評価も高いため、成長著しい24歳の起用が注目される。

 もう1つは「外野手の整備」。今季のメンバーから想定すると、来季はテオスカー・ヘルナンデス、アンディ・パヘス、アレックス・コール、トミー・エドマンが外野を任されることが考えられる。ただ、T・ヘルナンデスは守備に課題があり、エドマンは右足首の手術を受けることをブランドン・ゴームズGMが発表しており、不安要素が多い。チェン氏は「先発レベルの外野手をもう1人加える可能性はある」と補強の可能性を示唆している。

 最後の課題は「トッププロスペクトが戦力になるか」という点。MLBのプロスペクトランキングで、ドジャースの上位2人は外野手のホスエ・デポーラ(13位)とザイア・ホープ(20位)となっている。記事では「デポーラは2026年のどこかで時点でメジャー昇格が見込まれ、ホープは2027年と予想されている」と昇格時期を予想。「どちらかが大きく飛躍すれば、予想より早くドジャースに貢献できる可能性がある」とまとめている。

 1998年から3年連続でワールドシリーズ制覇を果たしたヤンキース以来となる快挙を、ドジャースは果たすことができるか。チェン氏があげた5つの課題克服が、そこにつながっているのは間違いないだろう。(Full-Count編集部)