フェルスタッペンと角田の実力差が問題視されている(C)Getty Images F1レッドブルは今季残りの3戦を前に、マ…

フェルスタッペンと角田の実力差が問題視されている(C)Getty Images
F1レッドブルは今季残りの3戦を前に、マックス・フェルスタッペンがドライバーズタイトル争いに食い込んでいる状況だ。数字的には厳しいながらも、1、2位を占めるマクラーレン勢に続く3位で追いかける立場にあり、現王者としての意地をみせている。一方、セカンドドライバーの角田裕毅はシーズン終盤を迎えても、上位争いに加われないなど苦しいレースが続く。
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今季5勝、ここまで341ポイントを記録しているフェルスタッペンに対し、角田は25ポイントと、パフォーマンス面で大きく後れをとっていることは明らか。このレッドブル内における両ドライバー間に生じ続けている差により、フェルスタッペンのタイトル争いにも影響を及ぼすとの声もある中で、チーム内での新たな問題にも繋がるとの指摘も、海外メディアを通じて伝えられている。
米モータースポーツサイト『FIRSTSPORTZ』では、元F1ドライバーのカルン・チャンドック氏がレッドブルの現状について語ったコメントを掲載。サンパウロGP終了後、チャンドック氏が解説を務める『Sky Sports』内で以下のような見解を述べている。
「レッドブルは“1台体制”で足を引っ張られている気がする。ブラジルのような週末でフリー走行が1回しかないと、試したいパッケージやアップデートがあっても、マクラーレンのように2人が同格でなければ、比較用データを取ることが事実上不可能だ」
チャンドック氏はさらに、「これほど差があると、どの情報がドライバーの腕によるものか、それともマシンの性能によるものか、チームは判断がつかない」と主張する。
加えて、大幅なレギュレーション変更の中で迎える来シーズンにも目を向けており、「だからこそ、これが本当にチームの課題になっている。来年は新ルールで、アップデートも頻繁に入る。2人のドライバーが必要で、そうでなければ開発が遅れてしまう」と懸念を示している。
これらの分析を伝える『FIRSTSPORTZ』もレッドブルの課題が小さくは無いと捉えており、「チャンドックは、セカンドドライバーの状況と現在のマシンに関するデータ不足こそ、チームが直面する重要な問題だと強調する。それゆえ、この点を本気で見直さなければ、今後も苦戦を強いられる可能性が高い」と見込んでいる。
間もなく結論が下されるドライバー選定も注目を集める中、来季の巻き返しを見通した上で、首脳陣は、適切な“答え”を導き出さなければならないようだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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